ルネオバの なんだかねぇ・・
山歩きの簡単レポなど・・・
岩陰に咲く妖精 ツクモグサ 桜平から横岳へ 2014年6月14日
2014/06/21
Sat. 00:57

この花、ご存知ですか?
生憎のお天気で、花は閉じたままなのですが、ツクモグサです。
この時期、八ヶ岳の横岳付近の岩場に咲く愛らしい花。
特別に花に興味があるわけでもないのですが、ずっと逢いたいと思っていた花です。
もう一週間も前になるのですが、この花に逢いに行ってきました。
-- 続きを読む --
・
土日続けての山行のチャンス到来。お天気も晴れマークだ。
昨年は同時期、奥秩父の瑞牆山(みずがきやま)・金峰山(きんぷさん)と二日続けて登っている。
その時も両山を一日で、で、杣添(そまぞえ)尾根から横岳をちょこちょこ・・っと、
なんて、欲張って計画したけれど、無理無理。
結局奥秩父の二山だけにした。
・・なんてことで、今年こそツクモグサだ!
で、翌日は奥秩父の甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)に!ヽ(^Д^*)/
ツクモグサにはまだお目にかかっていないけれど、赤岳から横岳の稜線は何度か歩いている。
で、赤岳にはこだわらないので、軽~く 桜平から横岳ピストンだ!
距離はあるけど、標高差はそんなには・・・
で、翌日の甲武信ヶ岳に体力温存! (^з^)~♪
な~んて、目論んでいたのだけれど・・・・ ・・
■行き先■ (八ヶ岳)横岳:2829m(大権現)
■山行日■ 2014年6月14日(土) 曇り・稜線はガスと強風→晴れ 夫婦で
■コース■ 桜平からピストン
6:35 桜平登山口
6:40~ 6:55 登山口トイレ
7:15 夏沢鉱泉
8:00~ 8:20 オーレン小屋
8:35 夏沢峠
9:45 硫黄岳
10:05~10:30 硫黄岳山荘
11:10 横岳(奥ノ院)
11:30 杣添尾根分岐(三夜叉
11:40~12:35 昼食
13:05 横岳(奥ノ院)
13:35~13;55 硫黄岳山荘
14:15~14:25 硫黄岳
14:35 赤岩ノ頭
15:20~15:35 オーレン小屋
16:30 登山口
・・・・
前夜10時半自宅出発。
途中から運転を代わり、諏訪ICからフォレストカントリークラブ三井の森目指すも、
その先、桜平への進入路を見落としてしまい唐沢鉱泉へと進んでしまう。
途中で気づきUターン。仮眠中の相方を起こし運転交代。
進入路は見つかったものの、深夜の6キロのダートな道。
は、かなりなものだった。
3時過ぎ到着。
が、路駐の車が目立つと思ったら駐車場の手前、道が掘れ込んでいて岩が露出。
突破を試みたけれどタイヤ空回り、オマケに腹は擦るわ、バック中にバンパーは擦るわで、散々だった。
路肩に空きを見つける。
とりあえず、やれやれ、仮眠仮眠♪
明日はお手軽コースやし、そんなに早出しなくてもいいし・・・・。
・・なんて、この時は思っていた。
・・・
寝ている間中、次々に到着する車のエンジン音が聞こえていた。
程なく夜が明ける。
6:35 登山口ゲート出発。
200メートルほど先のトイレですっきりし、朝ご飯。
6:55 登山開始。
前にも後ろにも登山者の列。
谷沿いの林道を20分も歩けば夏沢鉱泉のウッディな建物が見えてきた。
更に流れに沿った道が続き、次第に山道らしくなってくる。
トウヒやシラビソ(オオシラビソ?)の静かな森が続く。
8:00~8:20 オーレン小屋
振り返る西の空は明るいものの、正面の稜線には雲がかかっている・・。
でも、今日は晴れるはずだから。
トイレをお借りして休憩。
ここも清潔で気持ちの良さそうな小屋だった。
▲ウッディな廊下
トイレはこの先。(水洗、清潔)
壁に架かるエッチングの作品も素敵!
更に15分ばかりだらだら行くとヒュッテ夏沢の建つ夏沢峠。
ガスに包まれ展望無し。
強い風が吹き付けていた。
かなり寒いのでウインドブレーカーから雨具に着替えようかと迷っていると、
風を避けて休憩していた男性が声をかけてきた。
稜線はすさまじい強風が吹き荒れているのだとか。
「飛ばされるかと思いましたよ」
右折。八ヶ岳の主稜線を南に、硫黄岳までは標高差300メートル余り、1時間の登り。
樹林帯の上に出ると、強い風が吹き付けていた。
・・息が・・息ができない・・。
それに、寒い!
めっちゃ寒い!
飛ばされそうなほどではないけれど、息をするのも苦しいくらいの風。
耐風姿勢で喘ぎつつ一歩一歩。
その風が突然ふっと止むと、体がよろめき倒れそうになる。
で、また強い風・・。
その繰り返し。
寒くて寒くて、途中小さな窪みで風を避けて小休止。
一枚中に着込んだ。
ケルンが見えてくると、山頂まで後一頑張り。
東側は切れ落ちている。
やっとやっとで、だだっ広い硫黄岳山頂に辿り着いた。(9:45)
もちろん、向こうに見える筈の赤岳も横岳もすぐ側の爆裂火口さえ見えない。
登りの斜面より風は幾分ましだったけれど、余りの寒さに滞在30秒。
(温度計は0度を示していた。体感温度は何度くらいだったのだろう・・。)
記念撮影もせず硫黄岳山荘へと駆け下った。
10:05~10:30 硫黄岳山荘
正直、この時点でもうここで引き返してもいいかな、なんて思っていた。
美濃戸から赤岳経由で周回の方によると、横岳付近も同じく強い風が吹いていたらしい。
その上、この天気でツクモグサは固く花弁を閉じているとか。
「明日は天気が回復しそうなので、みなさん、今日は山小屋に泊まろうかとおっしゃっていましたよ」と。
多分激混みの山小屋泊はともかく、体調いまいち。
このところ一足踏み出すごとに右足の筋の突っ張り感。
珍しく、気持ちが萎えかけていた。
吹き付ける風とガス、そして寒さに弱気になったけれど、外に出ると風は少しましになっていた。
とりあえず、
行ける所まで・・と一歩を踏み出す。
・・・・
台座の頭を過ぎると、いよいよ横岳の岩稜歩きだ。
一瞬左手川上方面のガスが晴れ、レタス畑のビニールが白く光っているのが見えた。
下界は晴れている様子。
▲川上町のレタス畑。白く見えるのは、畑に敷き詰められたビニール
中央の入り込んだ谷を遡ると千曲川源流に至る。
手前の尾根が杣添尾根。
現金なもので、一瞬でも晴れ間が覗くと途端に元気が湧いてくる。
それに、この辺りからキバナシャクナゲを初め、可愛らしい花々が姿を見せ始めた。
鎖、梯子の岩稜が続く。
単調に延々と続く登りよりむしろ変化があり面白ささえ感じるのは私だけではないですよね。
11:10 横岳(奥ノ院)
進むにつれて、キバナシャクナゲが満開。
▲星形の可愛らしい小さな花 ミネズオウ
横岳(奥ノ院)から20分弱で杣添尾根分岐の三叉峰(さんしゃほう)2825メートル。
▲三叉峰(杣添尾根分岐)
この辺りまでくると、先ほどよりずっとガスの切れ間に山麓が見える回数が多くなっていった。
さて、ツクモグサは・・・?
三叉峰の次の岩頭を巻いた先、西側の崖っぷち、数輪の小さなクリーム色の花が見えた。
花弁は閉じたまま。
羽毛に覆われ、霧の滴をまとい・・。
下から吹き上げる強い風に、静かに揺れていた。
辺りを見回すと、崖のあちらにもこちらにも。
足が止まって動かなかった。
▲急斜面に咲くツクモグサ
クリーム色の小さな花が分かりますか?
三叉峰から10分余り「大権現」と刻まれた石のあるピークに到着。
11:40~12:35 石尊峰(?)
今日はもうここで十分。
相変わらずガスは晴れそうにないけれど、ゆっくり昼食を摂り引き返すことに。
気温3度。
こんな寒さ、予想もしていなかったので軽量化第一にコンロを置いてきたことが悔やまれた。
その上、暑さでバテないようにと、水まで凍らせてきているのだ・・。
ダウンを着込み、次々に登山者が通り過ぎていく中、いつまでも未練たらしくウロウロ。
傍らでは杣添尾根からという単独青年も同じく、でっかいカメラを構えチャンスを待っている。
それにしても可愛らしい花!
▲青年に教えてもらった一番開きかけていた花。
風で揺れてピントが合わないのが、残念!
しつこくもう一枚!
こうしてみると、まるで福寿草の赤ちゃんのような形をしているけれど、
花弁が開花すると、外側に少し反るんですよね。
ちゃんと開いているところも見て見たいような・・。
あーーっ!
周りの歓声に顔を上げると・・北側のガスが晴れていく・・
次の瞬間には・・
ギザギザの横岳の稜線が、
そして、西斜面のゾクッとくるような岩の壁が姿を現した。
今まで、麓はちらほら見え隠れしていたけれど、稜線はガスに包まれたまま。
すぐ隣のピークさえ見えなかったというのに・・。
が、すぐにまたガスに閉ざされてしまった。
▲鮮やかな紫・・オヤマノエンドウ
▲可愛らしいつぼ型の花・・コメバツガザクラ
30分も経った頃だろうか、突然南側のガスも消えていく。
目の前にでっかい三角錐!赤岳だ。
その手前の稜線に赤岳天望荘が分かりますか?
もう、すぐそこ!目と鼻の距離!
・・ってどんないデッカイ顔?《;~Д~》
▲左:赤岳 右:阿弥陀岳
その後も晴れたりガスったりを繰り返し、
結局そこで1時間近くものんびり時を過ごし引き返したのでした。
▲キバナシャクナゲの向こうに赤岳
▲川上村の向こうに奥秩父
金峰山頂の五丈石がはっきりと確認できるのだった。
帰路、次第に晴れ間が広がっていく。
▲巨大な岩のでっぱり大同心を見下ろしつつ
すぐ下に行者小屋や赤岳鉱泉も見えていた。
▲台座の頭付近の高山植物保護ネット。
▲コマクサの葉が顔を出していた。
13:35~13:55 硫黄岳山荘
硫黄岳山荘まで戻り、また休憩。
硫黄岳に登り返した頃には、朝のあのガスと風は何だったの?と思えるほど青空が広がり、
南アルプスや中央アルプス、御嶽山、そして、雲の彼方ぼんやりと北アルプスまでも見え始めていた。
14:15~14:25 硫黄岳山頂
▲巨大な爆裂火口
▲北には 1月に登った天狗岳の双耳峰
向こうに蓼科山。
▲阿弥陀岳の肩から南ア
ちょっと迷ったけれど、下山は赤岩ノ頭周りで。
少しでも長く、目の前の南八ツの稜線を眺めていたかったからね。
▲すぐ下に赤岩ノ頭
▲右端:蓼科山の彼方に北アが・・
▲赤岩ノ頭から目の前に横岳と赤岳
15:20~15:35 オーレン小屋
16:30 登山口着
ということで、明日に備えて 軽くピストン のつもりが、
距離14キロ余り。
単純標高差1000メートル余りと、
くたびれ果てて登山口に戻ってきたのでした。
・・・
初めて出会ったツクモグサ。
ガスに巻かれた斜面に健気に揺れるその姿に思わずジンと来たけれど、
次はやっぱり光を浴びて明るく輝く姿も観てみたい今日この頃・・。
↓画像検索で見つけた写真、お借りしました。
ツクモグサ(九十九草)
【漢字名】九十九草
【花期】5~7月
【分布】北海道・本州(中部)
北海道の一部を除いて八ヶ岳の横岳周辺と北アルプスの白馬岳周辺だけに生育している
【草丈】足首以下~足首
【環境】高山・亜高山
・・・・・
蛇足ながら・・
桜平への道、かなりダートです。
美濃戸口から美濃戸への道より若干?マシのような気もしますが、距離は倍近くの?6キロ。
もう二度と行かないだろうな・・としみじみ思うのでした。
次回はやっぱり最短距離の杣添尾根からピストンで!ъ(^ー^)
▲桜平への進入路の標識(帰途撮影)
土日続けての山行のチャンス到来。お天気も晴れマークだ。
昨年は同時期、奥秩父の瑞牆山(みずがきやま)・金峰山(きんぷさん)と二日続けて登っている。
その時も両山を一日で、で、杣添(そまぞえ)尾根から横岳をちょこちょこ・・っと、
なんて、欲張って計画したけれど、無理無理。
結局奥秩父の二山だけにした。
・・なんてことで、今年こそツクモグサだ!
で、翌日は奥秩父の甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)に!ヽ(^Д^*)/
ツクモグサにはまだお目にかかっていないけれど、赤岳から横岳の稜線は何度か歩いている。
で、赤岳にはこだわらないので、軽~く 桜平から横岳ピストンだ!
距離はあるけど、標高差はそんなには・・・
で、翌日の甲武信ヶ岳に体力温存! (^з^)~♪
な~んて、目論んでいたのだけれど・・・・ ・・
■行き先■ (八ヶ岳)横岳:2829m(大権現)
■山行日■ 2014年6月14日(土) 曇り・稜線はガスと強風→晴れ 夫婦で
■コース■ 桜平からピストン
6:35 桜平登山口
6:40~ 6:55 登山口トイレ
7:15 夏沢鉱泉
8:00~ 8:20 オーレン小屋
8:35 夏沢峠
9:45 硫黄岳
10:05~10:30 硫黄岳山荘
11:10 横岳(奥ノ院)
11:30 杣添尾根分岐(三夜叉
11:40~12:35 昼食
13:05 横岳(奥ノ院)
13:35~13;55 硫黄岳山荘
14:15~14:25 硫黄岳
14:35 赤岩ノ頭
15:20~15:35 オーレン小屋
16:30 登山口
・・・・
前夜10時半自宅出発。
途中から運転を代わり、諏訪ICからフォレストカントリークラブ三井の森目指すも、
その先、桜平への進入路を見落としてしまい唐沢鉱泉へと進んでしまう。
途中で気づきUターン。仮眠中の相方を起こし運転交代。
進入路は見つかったものの、深夜の6キロのダートな道。
は、かなりなものだった。
3時過ぎ到着。
が、路駐の車が目立つと思ったら駐車場の手前、道が掘れ込んでいて岩が露出。
突破を試みたけれどタイヤ空回り、オマケに腹は擦るわ、バック中にバンパーは擦るわで、散々だった。
路肩に空きを見つける。
とりあえず、やれやれ、仮眠仮眠♪
明日はお手軽コースやし、そんなに早出しなくてもいいし・・・・。
・・なんて、この時は思っていた。
・・・
寝ている間中、次々に到着する車のエンジン音が聞こえていた。
程なく夜が明ける。
6:35 登山口ゲート出発。

200メートルほど先のトイレですっきりし、朝ご飯。

6:55 登山開始。
前にも後ろにも登山者の列。
谷沿いの林道を20分も歩けば夏沢鉱泉のウッディな建物が見えてきた。

更に流れに沿った道が続き、次第に山道らしくなってくる。
トウヒやシラビソ(オオシラビソ?)の静かな森が続く。

8:00~8:20 オーレン小屋

振り返る西の空は明るいものの、正面の稜線には雲がかかっている・・。
でも、今日は晴れるはずだから。
トイレをお借りして休憩。
ここも清潔で気持ちの良さそうな小屋だった。


▲ウッディな廊下
トイレはこの先。(水洗、清潔)
壁に架かるエッチングの作品も素敵!
更に15分ばかりだらだら行くとヒュッテ夏沢の建つ夏沢峠。
ガスに包まれ展望無し。
強い風が吹き付けていた。

かなり寒いのでウインドブレーカーから雨具に着替えようかと迷っていると、
風を避けて休憩していた男性が声をかけてきた。
稜線はすさまじい強風が吹き荒れているのだとか。
「飛ばされるかと思いましたよ」
右折。八ヶ岳の主稜線を南に、硫黄岳までは標高差300メートル余り、1時間の登り。

樹林帯の上に出ると、強い風が吹き付けていた。
・・息が・・息ができない・・。
それに、寒い!
めっちゃ寒い!

飛ばされそうなほどではないけれど、息をするのも苦しいくらいの風。
耐風姿勢で喘ぎつつ一歩一歩。
その風が突然ふっと止むと、体がよろめき倒れそうになる。
で、また強い風・・。
その繰り返し。
寒くて寒くて、途中小さな窪みで風を避けて小休止。
一枚中に着込んだ。
ケルンが見えてくると、山頂まで後一頑張り。

東側は切れ落ちている。

やっとやっとで、だだっ広い硫黄岳山頂に辿り着いた。(9:45)


もちろん、向こうに見える筈の赤岳も横岳もすぐ側の爆裂火口さえ見えない。
登りの斜面より風は幾分ましだったけれど、余りの寒さに滞在30秒。
(温度計は0度を示していた。体感温度は何度くらいだったのだろう・・。)
記念撮影もせず硫黄岳山荘へと駆け下った。
10:05~10:30 硫黄岳山荘


正直、この時点でもうここで引き返してもいいかな、なんて思っていた。
美濃戸から赤岳経由で周回の方によると、横岳付近も同じく強い風が吹いていたらしい。
その上、この天気でツクモグサは固く花弁を閉じているとか。
「明日は天気が回復しそうなので、みなさん、今日は山小屋に泊まろうかとおっしゃっていましたよ」と。
多分激混みの山小屋泊はともかく、体調いまいち。
このところ一足踏み出すごとに右足の筋の突っ張り感。
珍しく、気持ちが萎えかけていた。
吹き付ける風とガス、そして寒さに弱気になったけれど、外に出ると風は少しましになっていた。
とりあえず、
行ける所まで・・と一歩を踏み出す。
・・・・
台座の頭を過ぎると、いよいよ横岳の岩稜歩きだ。

一瞬左手川上方面のガスが晴れ、レタス畑のビニールが白く光っているのが見えた。
下界は晴れている様子。

▲川上町のレタス畑。白く見えるのは、畑に敷き詰められたビニール
中央の入り込んだ谷を遡ると千曲川源流に至る。
手前の尾根が杣添尾根。
現金なもので、一瞬でも晴れ間が覗くと途端に元気が湧いてくる。
それに、この辺りからキバナシャクナゲを初め、可愛らしい花々が姿を見せ始めた。


鎖、梯子の岩稜が続く。
単調に延々と続く登りよりむしろ変化があり面白ささえ感じるのは私だけではないですよね。
11:10 横岳(奥ノ院)


進むにつれて、キバナシャクナゲが満開。


▲星形の可愛らしい小さな花 ミネズオウ
横岳(奥ノ院)から20分弱で杣添尾根分岐の三叉峰(さんしゃほう)2825メートル。

▲三叉峰(杣添尾根分岐)
この辺りまでくると、先ほどよりずっとガスの切れ間に山麓が見える回数が多くなっていった。
さて、ツクモグサは・・・?
三叉峰の次の岩頭を巻いた先、西側の崖っぷち、数輪の小さなクリーム色の花が見えた。

花弁は閉じたまま。
羽毛に覆われ、霧の滴をまとい・・。
下から吹き上げる強い風に、静かに揺れていた。
辺りを見回すと、崖のあちらにもこちらにも。

足が止まって動かなかった。

▲急斜面に咲くツクモグサ
クリーム色の小さな花が分かりますか?
三叉峰から10分余り「大権現」と刻まれた石のあるピークに到着。
11:40~12:35 石尊峰(?)

今日はもうここで十分。
相変わらずガスは晴れそうにないけれど、ゆっくり昼食を摂り引き返すことに。

気温3度。
こんな寒さ、予想もしていなかったので軽量化第一にコンロを置いてきたことが悔やまれた。
その上、暑さでバテないようにと、水まで凍らせてきているのだ・・。
ダウンを着込み、次々に登山者が通り過ぎていく中、いつまでも未練たらしくウロウロ。
傍らでは杣添尾根からという単独青年も同じく、でっかいカメラを構えチャンスを待っている。

それにしても可愛らしい花!

▲青年に教えてもらった一番開きかけていた花。
風で揺れてピントが合わないのが、残念!
しつこくもう一枚!

こうしてみると、まるで福寿草の赤ちゃんのような形をしているけれど、
花弁が開花すると、外側に少し反るんですよね。
ちゃんと開いているところも見て見たいような・・。
あーーっ!
周りの歓声に顔を上げると・・北側のガスが晴れていく・・

次の瞬間には・・

ギザギザの横岳の稜線が、
そして、西斜面のゾクッとくるような岩の壁が姿を現した。

今まで、麓はちらほら見え隠れしていたけれど、稜線はガスに包まれたまま。
すぐ隣のピークさえ見えなかったというのに・・。
が、すぐにまたガスに閉ざされてしまった。

▲鮮やかな紫・・オヤマノエンドウ

▲可愛らしいつぼ型の花・・コメバツガザクラ
30分も経った頃だろうか、突然南側のガスも消えていく。

目の前にでっかい三角錐!赤岳だ。
その手前の稜線に赤岳天望荘が分かりますか?
もう、すぐそこ!目と鼻の距離!
・・ってどんないデッカイ顔?《;~Д~》

その後も晴れたりガスったりを繰り返し、
結局そこで1時間近くものんびり時を過ごし引き返したのでした。

▲キバナシャクナゲの向こうに赤岳

▲川上村の向こうに奥秩父
金峰山頂の五丈石がはっきりと確認できるのだった。
帰路、次第に晴れ間が広がっていく。


▲巨大な岩のでっぱり大同心を見下ろしつつ

すぐ下に行者小屋や赤岳鉱泉も見えていた。

▲台座の頭付近の高山植物保護ネット。

▲コマクサの葉が顔を出していた。
13:35~13:55 硫黄岳山荘
硫黄岳山荘まで戻り、また休憩。
硫黄岳に登り返した頃には、朝のあのガスと風は何だったの?と思えるほど青空が広がり、
南アルプスや中央アルプス、御嶽山、そして、雲の彼方ぼんやりと北アルプスまでも見え始めていた。
14:15~14:25 硫黄岳山頂

▲巨大な爆裂火口

▲北には 1月に登った天狗岳の双耳峰
向こうに蓼科山。

▲阿弥陀岳の肩から南ア
ちょっと迷ったけれど、下山は赤岩ノ頭周りで。
少しでも長く、目の前の南八ツの稜線を眺めていたかったからね。

▲すぐ下に赤岩ノ頭

▲右端:蓼科山の彼方に北アが・・

▲赤岩ノ頭から目の前に横岳と赤岳
15:20~15:35 オーレン小屋
16:30 登山口着
ということで、明日に備えて 軽くピストン のつもりが、
距離14キロ余り。
単純標高差1000メートル余りと、
くたびれ果てて登山口に戻ってきたのでした。
・・・
初めて出会ったツクモグサ。
ガスに巻かれた斜面に健気に揺れるその姿に思わずジンと来たけれど、
次はやっぱり光を浴びて明るく輝く姿も観てみたい今日この頃・・。
↓画像検索で見つけた写真、お借りしました。

ツクモグサ(九十九草)
【漢字名】九十九草
【花期】5~7月
【分布】北海道・本州(中部)
北海道の一部を除いて八ヶ岳の横岳周辺と北アルプスの白馬岳周辺だけに生育している
【草丈】足首以下~足首
【環境】高山・亜高山
・・・・・
蛇足ながら・・
桜平への道、かなりダートです。
美濃戸口から美濃戸への道より若干?マシのような気もしますが、距離は倍近くの?6キロ。
もう二度と行かないだろうな・・としみじみ思うのでした。
次回はやっぱり最短距離の杣添尾根からピストンで!ъ(^ー^)

▲桜平への進入路の標識(帰途撮影)

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Category: 八ヶ岳 -
厳冬期? 天狗岳 2014年1月25日
2014/01/29
Wed. 10:26
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・
二年前の2月、真っ青な空の下、凍りつくような風の硫黄岳山頂から北に、
見下ろす角度に白い双耳峰。
天狗岳でした。
で、次の冬の八ツはここ、と決めていたんです。
樹林帯に包まれたなだらかな山頂が連なる北八ツヶ岳にあって、他とは趣を異にする山。
稜線に出てからの風も半端ではなく、山頂手前の急斜面の登りも厳しい(らしい)。
(その昔、無雪期に登っているが、印象は全くなし)
山は、特に冬山は快晴の日を狙いたい。
紺碧の空に眩い雪が目を射る。
髪の毛もまつ毛も真っ白に凍り、頬は射すように痛い。でも、
見上げる空に雪の白さに目の前に広がる展望に、言葉を失う・・。
そんな冬山、誰も憧れますよね~
(・・な~んて言っても、私の言う冬山なんて、たかが知れてますが・・汗)
でも、そんな上手くいくはずもなく、オマケに関西からだと信州方面は前夜発の距離。
貧乏人の 健全なる家計運営を旨とするルネ家にとって、高い高速代にガソリン代を考えると、土日連チャンで元を取りたい!(元、って何やねん、元って・・ ( ̄~ ̄;)・・)
で、やっとやっと取れた土日休み!
天気予報は下り坂。土曜曇り、日曜は雨?高い所は雪?
なんてことで、モチベーションは上がらないまま、でも、この機会を逃すと今シーズンはもう遠出はできないかも?と金曜10時半、自宅を出発したのでした。
前置き長くなりましたが、一日目の天狗岳です。
・・・
■行き先■ (八ヶ岳)天狗岳 2645.8m(西天狗)
■山行日■ 2014年1月25日(土)曇り
■コース■ 渋の湯から東天狗・西天狗ピストン
7:10 渋の湯登山口
7:55~ 8:05 唐沢鉱泉分岐
8:55~ 9:25 黒百合ヒュッテ
9:30 中山峠
10:40~10:55 東天狗
11:15 西天狗
11:25~11:40 コルで休憩
12:25~12:50 黒百合ヒュッテ
14:00 渋の湯登山口
距離:10,5㎞
最大標高差:760m
獲得標高:983m
途中運転も交代しながら眠い目をこすりつつ、登山口の渋の湯に着いたのが深夜3時半。
ここで何と、標高1800メートルを超えています。
でも、定期バスも運行する道は広く、除雪もしてありFFのスタッドレスであっさり到着でした。
5時半まで仮眠。
支度をしている間に、来られた御殿湯の方に駐車料金1000円を払います。
7:00 駐車場出発

30台ぐらい停められるかな?(トイレあり)

100メートルほど先に渋の湯御殿湯。
更に100メートルほど先が登山口でした。

登山届を提出後 7:10 橋を渡り山道に入っていきます。

黒百合ヒュッテまではCT2:30。トウヒ、シラビソなどの樹林帯の中、緩やかな登り。
溝状になった広いトレース。

1時間ほど歩き、唐沢鉱泉との分岐で小休止後、
また同じような道をゆるゆると歩き、登山口から2時間弱で黒百合ヒュッテに到着しました。
ヒュッテの手前辺りで、木立の上に青空が見え始め、
「これはひょっとして、イケる?」なんて、期待したのですが・・
8:55~9:25 黒百合ヒュッテ

あっという間に薄雲が広がってしまいました。
でも、まだ青空も覗いてる。
トイレを済ませ(とても綺麗)、サングラスを掛けようとしましたが見つからない。
いつも、必ずザックのサイドに付けているのに・・・。
売っているかも?なんてヒュッテに訊きに行ったのですが・・
「売ってませんけど・・貸してあげますよ!」とオニイサン。
あ~地獄に仏・・とは、こんなことを言うのでしょうね~
雪山にサングラス忘れなんて、自殺行為ですものね・・・
ま、今の所、眩いほどの空ではないんですが、これからに期待しましょう・・ ( ̄~ ̄;)

なんてことで、アイゼンを着け5分も行けば中山峠。
八ヶ岳の主稜線です。右折。
で、更に10分も稜線を辿れば・・見えてきました!

↑ 天狗岳です。
左が東天狗。右が西天狗。
でも、雪、少ないですね!
オマケに稜線の風は半端じゃないと聞いていたのですが、ほとんど無風。
で、振り返ると・・あーー!!

北東に真っ白な山の連なり・・
北アルプスです。乗鞍から、槍穂、そして後立山と、白い壁が屏風のように連なっているんです。
曇りの予報に、雨さえ降らなければめっけものか・・なんて思っていたもので、
予想外の展望に、驚くやら嬉しいやら・・。
ちょっとアップで!

もう、この白い槍穂が見えただけで来た甲斐があったというものです!
もちろん、北アだけじゃなく、登る程に周囲の山々がぐる~りと見えてきました。
北には、まず浅間山がチラッと顔を見せて、次第に西に四阿山へと連なる稜線。
更に、ひときわ白く妙高・火打・焼山などの頸城山脈。
東には奥秩父の山々・・などなど。
それにしても、風のないこと。
前後して登っていた方々も、口々に、こんなに温かいのは初めてだと。
ちょっと傾斜が急になってきたので、ストックをピッケルに持ち替えます。
この雪の状態ならこのままでもイケるんちゃうと思いつつ・・。

ま、そんなことで、振り返ってはカメラを構え、二三歩登っては振り返りで、
同じような写真ば~っかり・・《;~Д~》

後立まですっきりと。

目の前に岩峰が見えてきましたが、東天狗の山頂はあの岩の向こうです。
ガチガチに締まった雪面の登高をイメージしていたので、ちょっと肩透かしを食らったような?

↑ 右に西天狗岳を見ながら

岩峰を西から巻くと・・
山頂はすぐそこ。

なんてことでヒュッテから割とあっさり、1時間弱で東天狗の山頂に到着しました。

空全体を雲が覆っていますが、やはり遠くの山々までぐるりと見渡せます。
南に連なる八ツの主稜線が初めて姿を見せます。

硫黄岳の爆裂火口がすぐそこに。
その陰から赤岳、そして阿弥陀岳。
でも、やっぱり雪が少ない。
2年前に見たあの白く凍てついた岩山のイメージはかけらもありませんでした。
その右には南アルプス、で、中央アルプス、御嶽山と連なっています。

こんなど~んよりの空なのにね~・・
山頂はやっぱりそれなりには風があり寒かったので、早々に切り上げ西天狗へ向かいます。

コルまで一下り。

屏風のように聳える南アをちょっとアップで。

西天狗から20分ほどで登りついた山頂は、だだっ広いドーム状。(11:15)

赤岳が前より大きく見える。

諏訪盆地の向こうに中央アルプス。
左の富士見リゾートのスキー状に有名な?ハートのマーク。

↑ 東天狗。
北アの稜線も雲がかかり始めたのか、一層どんより沈み出し、
西からの風も冷たく早々に退散したのですが・・・
その数分後、ふと振り返ると・・
蓼科山の横から後立山が眩く輝きだしたのです。
あちらは青空が広がり始めたのでしょうか?
太陽の光を受けて白い稜線が光っています。
空全体をどんよりと灰色の雲が覆いつくす中、その方角だけが光り輝く・・。
その神々しい光景に、思わず山友たちに写メを送ったのですが・・

当然ながら ↑ こんな、どよよ~んの写真への反応は冷たく・・って言うか、
まるっきりスルーされてしまったのでした (;´_`)
ちょっとトリミングでアップにしました。

中央、鹿島槍の双耳峰が分かりますか?
あ、そ。
こんな写真じゃ、いまいち伝わりませんよね・・
・・なんてことで、眩い後立から目をそらすことができず、何度シャッターを押し続けたことか・・。
12:25~12:55 黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテでサングラスを返し、サンドイッチ・コーヒーなどで小腹を満たし、樹林帯の道を飛ぶように走り下山したのでした。
14:00 渋の湯登山口
・・・
割とあっさり天狗岳。
これがホントに厳冬期の2600メートル?なんて山だったけど、だからこそこんな私でも登れたのかも?
なんて言いつつ、次回こそ青空に雪と岩が眩く輝く、そんな日にきっと!!と密かに思ってたりするのでした。
二年前の2月、真っ青な空の下、凍りつくような風の硫黄岳山頂から北に、
見下ろす角度に白い双耳峰。
天狗岳でした。
で、次の冬の八ツはここ、と決めていたんです。
樹林帯に包まれたなだらかな山頂が連なる北八ツヶ岳にあって、他とは趣を異にする山。
稜線に出てからの風も半端ではなく、山頂手前の急斜面の登りも厳しい(らしい)。
(その昔、無雪期に登っているが、印象は全くなし)
山は、特に冬山は快晴の日を狙いたい。
紺碧の空に眩い雪が目を射る。
髪の毛もまつ毛も真っ白に凍り、頬は射すように痛い。でも、
見上げる空に雪の白さに目の前に広がる展望に、言葉を失う・・。
そんな冬山、誰も憧れますよね~
(・・な~んて言っても、私の言う冬山なんて、たかが知れてますが・・汗)
でも、そんな上手くいくはずもなく、オマケに関西からだと信州方面は前夜発の距離。
で、やっとやっと取れた土日休み!
天気予報は下り坂。土曜曇り、日曜は雨?高い所は雪?
なんてことで、モチベーションは上がらないまま、でも、この機会を逃すと今シーズンはもう遠出はできないかも?と金曜10時半、自宅を出発したのでした。
前置き長くなりましたが、一日目の天狗岳です。
・・・
■行き先■ (八ヶ岳)天狗岳 2645.8m(西天狗)
■山行日■ 2014年1月25日(土)曇り
■コース■ 渋の湯から東天狗・西天狗ピストン
7:10 渋の湯登山口
7:55~ 8:05 唐沢鉱泉分岐
8:55~ 9:25 黒百合ヒュッテ
9:30 中山峠
10:40~10:55 東天狗
11:15 西天狗
11:25~11:40 コルで休憩
12:25~12:50 黒百合ヒュッテ
14:00 渋の湯登山口
距離:10,5㎞
最大標高差:760m
獲得標高:983m
途中運転も交代しながら眠い目をこすりつつ、登山口の渋の湯に着いたのが深夜3時半。
ここで何と、標高1800メートルを超えています。
でも、定期バスも運行する道は広く、除雪もしてありFFのスタッドレスであっさり到着でした。
5時半まで仮眠。
支度をしている間に、来られた御殿湯の方に駐車料金1000円を払います。
7:00 駐車場出発

30台ぐらい停められるかな?(トイレあり)

100メートルほど先に渋の湯御殿湯。
更に100メートルほど先が登山口でした。

登山届を提出後 7:10 橋を渡り山道に入っていきます。

黒百合ヒュッテまではCT2:30。トウヒ、シラビソなどの樹林帯の中、緩やかな登り。
溝状になった広いトレース。

1時間ほど歩き、唐沢鉱泉との分岐で小休止後、
また同じような道をゆるゆると歩き、登山口から2時間弱で黒百合ヒュッテに到着しました。
ヒュッテの手前辺りで、木立の上に青空が見え始め、
「これはひょっとして、イケる?」なんて、期待したのですが・・
8:55~9:25 黒百合ヒュッテ

あっという間に薄雲が広がってしまいました。
でも、まだ青空も覗いてる。
トイレを済ませ(とても綺麗)、サングラスを掛けようとしましたが見つからない。
いつも、必ずザックのサイドに付けているのに・・・。
売っているかも?なんてヒュッテに訊きに行ったのですが・・
「売ってませんけど・・貸してあげますよ!」とオニイサン。
あ~地獄に仏・・とは、こんなことを言うのでしょうね~
雪山にサングラス忘れなんて、自殺行為ですものね・・・
ま、今の所、眩いほどの空ではないんですが、これからに期待しましょう・・ ( ̄~ ̄;)

なんてことで、アイゼンを着け5分も行けば中山峠。
八ヶ岳の主稜線です。右折。
で、更に10分も稜線を辿れば・・見えてきました!

↑ 天狗岳です。
左が東天狗。右が西天狗。
でも、雪、少ないですね!
オマケに稜線の風は半端じゃないと聞いていたのですが、ほとんど無風。
で、振り返ると・・あーー!!

北東に真っ白な山の連なり・・
北アルプスです。乗鞍から、槍穂、そして後立山と、白い壁が屏風のように連なっているんです。
曇りの予報に、雨さえ降らなければめっけものか・・なんて思っていたもので、
予想外の展望に、驚くやら嬉しいやら・・。
ちょっとアップで!

もう、この白い槍穂が見えただけで来た甲斐があったというものです!
もちろん、北アだけじゃなく、登る程に周囲の山々がぐる~りと見えてきました。
北には、まず浅間山がチラッと顔を見せて、次第に西に四阿山へと連なる稜線。
更に、ひときわ白く妙高・火打・焼山などの頸城山脈。
東には奥秩父の山々・・などなど。
それにしても、風のないこと。
前後して登っていた方々も、口々に、こんなに温かいのは初めてだと。
ちょっと傾斜が急になってきたので、ストックをピッケルに持ち替えます。
この雪の状態ならこのままでもイケるんちゃうと思いつつ・・。

ま、そんなことで、振り返ってはカメラを構え、二三歩登っては振り返りで、
同じような写真ば~っかり・・《;~Д~》

後立まですっきりと。

目の前に岩峰が見えてきましたが、東天狗の山頂はあの岩の向こうです。
ガチガチに締まった雪面の登高をイメージしていたので、ちょっと肩透かしを食らったような?

↑ 右に西天狗岳を見ながら

岩峰を西から巻くと・・
山頂はすぐそこ。

なんてことでヒュッテから割とあっさり、1時間弱で東天狗の山頂に到着しました。

空全体を雲が覆っていますが、やはり遠くの山々までぐるりと見渡せます。
南に連なる八ツの主稜線が初めて姿を見せます。

硫黄岳の爆裂火口がすぐそこに。
その陰から赤岳、そして阿弥陀岳。
でも、やっぱり雪が少ない。
2年前に見たあの白く凍てついた岩山のイメージはかけらもありませんでした。
その右には南アルプス、で、中央アルプス、御嶽山と連なっています。

こんなど~んよりの空なのにね~・・
山頂はやっぱりそれなりには風があり寒かったので、早々に切り上げ西天狗へ向かいます。

コルまで一下り。

屏風のように聳える南アをちょっとアップで。

西天狗から20分ほどで登りついた山頂は、だだっ広いドーム状。(11:15)

赤岳が前より大きく見える。

諏訪盆地の向こうに中央アルプス。
左の富士見リゾートのスキー状に有名な?ハートのマーク。

↑ 東天狗。
北アの稜線も雲がかかり始めたのか、一層どんより沈み出し、
西からの風も冷たく早々に退散したのですが・・・
その数分後、ふと振り返ると・・
蓼科山の横から後立山が眩く輝きだしたのです。
あちらは青空が広がり始めたのでしょうか?
太陽の光を受けて白い稜線が光っています。
空全体をどんよりと灰色の雲が覆いつくす中、その方角だけが光り輝く・・。
その神々しい光景に、思わず山友たちに写メを送ったのですが・・

当然ながら ↑ こんな、どよよ~んの写真への反応は冷たく・・って言うか、
まるっきりスルーされてしまったのでした (;´_`)
ちょっとトリミングでアップにしました。

中央、鹿島槍の双耳峰が分かりますか?
あ、そ。
こんな写真じゃ、いまいち伝わりませんよね・・
・・なんてことで、眩い後立から目をそらすことができず、何度シャッターを押し続けたことか・・。
12:25~12:55 黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテでサングラスを返し、サンドイッチ・コーヒーなどで小腹を満たし、樹林帯の道を飛ぶように走り下山したのでした。
14:00 渋の湯登山口
・・・
割とあっさり天狗岳。
これがホントに厳冬期の2600メートル?なんて山だったけど、だからこそこんな私でも登れたのかも?
なんて言いつつ、次回こそ青空に雪と岩が眩く輝く、そんな日にきっと!!と密かに思ってたりするのでした。
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(本編 その2) 快晴の硫黄岳 2012年2月26日・27日
2012/03/04
Sun. 21:18
6時半からの朝食をゆっくり食べ、7:30小屋出発。
横岳西面のこの小屋にはまだ光は差し込まないけれど、空は薄水色に輝いている。
素晴らしいお天気!
小屋から少しだけトラバース気味に辿り、大同心やジョウゴ沢(氷瀑)への道を分けると(いずれも熟練者向き登攀コース)、赤岩ノ頭まで樹林帯をジグザグに登るのみ。
20分も登ると、後ろにまばゆく朝日を受けた阿弥陀岳が輝いていた。
写真ではあまり分からないけれど、それこそ、金色に光り輝いているのだ。

横岳西面のこの小屋にはまだ光は差し込まないけれど、空は薄水色に輝いている。
素晴らしいお天気!
小屋から少しだけトラバース気味に辿り、大同心やジョウゴ沢(氷瀑)への道を分けると(いずれも熟練者向き登攀コース)、赤岩ノ頭まで樹林帯をジグザグに登るのみ。
20分も登ると、後ろにまばゆく朝日を受けた阿弥陀岳が輝いていた。
写真ではあまり分からないけれど、それこそ、金色に光り輝いているのだ。

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■2日目■ 2月27日(月) 快晴
■コースタイム■
赤岳鉱泉7:30―赤岩ノ頭8:50―硫黄岳山頂9:20~10:00―赤岳鉱泉10:50~12:15―赤岳山荘13:20―美濃戸口14:00
・
そして、登るほどに赤岳が。
大同心、小同心を抱えた横岳の稜線が逆光の中に浮かび上がる。

ひたすら登る。

稜線を越えてこちらに光が差し込むと、霧氷が煌めく!

霧氷越しに赤岳(中央)と横岳(左のゴツゴツ)


赤岩ノ頭直下、樹林が途切れると大展望が広がる。
阿弥陀岳の肩からは南アが、そして、赤岳から横岳、硫黄岳へと連なる主稜線が・・。

▲赤岩ノ頭直下 中央は山頂
ここから数十メートルは急斜面の直登だ。
↓ こんな斜面を這い上がる。(この画像は下山時撮影したもの)

背中に大展望を背負いながら、登る。
もう少し雪が締まっていればアイゼンがよく効くのだけれど、サラサラ雪なのと今日はまだほとんど誰も歩いていないようなのでトレースが固まっておらず、ちょっと手こずった。
8:50 小屋から1時間20分ほど、意外に早く赤岩ノ頭に飛び出した。
西から北への展望も広がる。
南ア・中アは姿を見せていたけれど、残念ながら北ア方面は雲の中だった。
西からかなり強い風が吹いている。でも、吹き飛ばされそうなほどでもない。
が、その風の冷たいこと!

横岳(中央)と赤岳(右)
硫黄岳山頂へ緩やかな斜面が続く。

標識のところがオーレン小屋への分岐。

山頂までは後一登り、20分ほど。
岩頭を二つ乗り越えていく。

一つ目の岩頭で山頂から一グループが下山されてきた。

▲強風で岩に着いたエビのしっぽが角のように尖がっている


▲上の岩頭の先が山頂
二つの岩頭共に西側を巻くのだけれど、そこが特に強く冷たい風が吹き付けていた。
ネックウォーマーとサングラスの僅かな隙間の頬が、悲鳴をあげそうなほどビシビシと痛い。
9:20 小屋から二時間弱で、だだっ広いドーム状の山頂に到着。
祠の陰で風を避け、ダウンを着込む。
前後して登ってきた単独男性と3人の静かな山頂だった。

▲山頂のケルン

▲山頂東側は爆裂火口跡で断崖絶壁になっている。
本沢温泉辺りの樹林までスパッとキレ落ちているのだ。

▲南の眺め 横岳・赤岳・中岳(小さく)・阿弥陀岳 後ろに南ア

▲阿弥陀岳の肩に南ア、アップで
(阿弥陀岳山頂に重なって)北岳・甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳

▲横岳・赤岳アップで
中央、山腹に角のように出っ張っているのは大同心

▲硫黄岳から横岳への稜線 大ダルミ付近

▲北の眺め
中央の双耳峰は天狗岳。
その向こうに北八ヶ岳のたおやかな稜線が波打っているが、先ほどまで見えていた蓼科山は雲に隠れてしまった。
祠の陰でパンと暖かいお茶で一息ついている間に、西側から雲が湧いてきて赤岳を覆い隠しては流れ去り・・。

10:00 下山開始
ヒーヒー言いながら登った斜面も下りは早い!
あっという間に赤岩ノ頭。

▲赤岩ノ頭
向こうの二人はスノーシュー姿。
それであの最後の急斜面を登ってきたのかと聞けば、オーレン小屋から来たのだとか。
目の前の大同心。アップで。

今ひとたび大展望を目に焼き付け、下山することに。

真下の谷に向かって飛び込んでいくような感じだ。

眼下に箱庭のように広がる雪に閉ざされた森も美しい!

10:50 軽快に駆け下り、山頂から50分で赤岳鉱泉に戻ってきた。
自炊室でカップ麺の昼食。預けておいた荷物をパッキングし
12:15 小屋出発
昨日たくさんのクライマーで賑わっていたアイスキャンデーも、今日は人影は見えなかった。
時折流れる雲で、大同心や横岳の稜線が隠される。
後ろ髪を引かれる思いで、赤岳鉱泉を後にしたのだった。

相変わらずガチガチに凍りついた林道をアイゼンを着けたまま駆け下り
13:15 赤岳山荘
14:00 美濃戸口
車の中の1ℓペットボトルがカチンコチンに凍ったままだったのが驚きだった。
・・・・・・・・・・

諏訪南IC手前、原村からの八ヶ岳
諏訪南IC近くの もみの湯 で温まり、通勤割引をフルに利用し御在所SAで夕食後、午後10時過ぎに自宅着。
帰途中央道から、夕映えにピンク色に染まった南アの連なりを仰ぎながら・・というオマケまでついて・・。
■2日目■ 2月27日(月) 快晴
■コースタイム■
赤岳鉱泉7:30―赤岩ノ頭8:50―硫黄岳山頂9:20~10:00―赤岳鉱泉10:50~12:15―赤岳山荘13:20―美濃戸口14:00
・
そして、登るほどに赤岳が。
大同心、小同心を抱えた横岳の稜線が逆光の中に浮かび上がる。

ひたすら登る。

稜線を越えてこちらに光が差し込むと、霧氷が煌めく!

霧氷越しに赤岳(中央)と横岳(左のゴツゴツ)


赤岩ノ頭直下、樹林が途切れると大展望が広がる。
阿弥陀岳の肩からは南アが、そして、赤岳から横岳、硫黄岳へと連なる主稜線が・・。

▲赤岩ノ頭直下 中央は山頂
ここから数十メートルは急斜面の直登だ。
↓ こんな斜面を這い上がる。(この画像は下山時撮影したもの)

背中に大展望を背負いながら、登る。
もう少し雪が締まっていればアイゼンがよく効くのだけれど、サラサラ雪なのと今日はまだほとんど誰も歩いていないようなのでトレースが固まっておらず、ちょっと手こずった。
8:50 小屋から1時間20分ほど、意外に早く赤岩ノ頭に飛び出した。
西から北への展望も広がる。
南ア・中アは姿を見せていたけれど、残念ながら北ア方面は雲の中だった。
西からかなり強い風が吹いている。でも、吹き飛ばされそうなほどでもない。
が、その風の冷たいこと!

横岳(中央)と赤岳(右)
硫黄岳山頂へ緩やかな斜面が続く。

標識のところがオーレン小屋への分岐。

山頂までは後一登り、20分ほど。
岩頭を二つ乗り越えていく。

一つ目の岩頭で山頂から一グループが下山されてきた。

▲強風で岩に着いたエビのしっぽが角のように尖がっている


▲上の岩頭の先が山頂
二つの岩頭共に西側を巻くのだけれど、そこが特に強く冷たい風が吹き付けていた。
ネックウォーマーとサングラスの僅かな隙間の頬が、悲鳴をあげそうなほどビシビシと痛い。
9:20 小屋から二時間弱で、だだっ広いドーム状の山頂に到着。
祠の陰で風を避け、ダウンを着込む。
前後して登ってきた単独男性と3人の静かな山頂だった。

▲山頂のケルン

▲山頂東側は爆裂火口跡で断崖絶壁になっている。
本沢温泉辺りの樹林までスパッとキレ落ちているのだ。

▲南の眺め 横岳・赤岳・中岳(小さく)・阿弥陀岳 後ろに南ア

▲阿弥陀岳の肩に南ア、アップで
(阿弥陀岳山頂に重なって)北岳・甲斐駒ケ岳・仙丈ケ岳

▲横岳・赤岳アップで
中央、山腹に角のように出っ張っているのは大同心

▲硫黄岳から横岳への稜線 大ダルミ付近

▲北の眺め
中央の双耳峰は天狗岳。
その向こうに北八ヶ岳のたおやかな稜線が波打っているが、先ほどまで見えていた蓼科山は雲に隠れてしまった。
祠の陰でパンと暖かいお茶で一息ついている間に、西側から雲が湧いてきて赤岳を覆い隠しては流れ去り・・。

10:00 下山開始
ヒーヒー言いながら登った斜面も下りは早い!
あっという間に赤岩ノ頭。

▲赤岩ノ頭
向こうの二人はスノーシュー姿。
それであの最後の急斜面を登ってきたのかと聞けば、オーレン小屋から来たのだとか。
目の前の大同心。アップで。

今ひとたび大展望を目に焼き付け、下山することに。

真下の谷に向かって飛び込んでいくような感じだ。

眼下に箱庭のように広がる雪に閉ざされた森も美しい!

10:50 軽快に駆け下り、山頂から50分で赤岳鉱泉に戻ってきた。
自炊室でカップ麺の昼食。預けておいた荷物をパッキングし
12:15 小屋出発
昨日たくさんのクライマーで賑わっていたアイスキャンデーも、今日は人影は見えなかった。
時折流れる雲で、大同心や横岳の稜線が隠される。
後ろ髪を引かれる思いで、赤岳鉱泉を後にしたのだった。

相変わらずガチガチに凍りついた林道をアイゼンを着けたまま駆け下り
13:15 赤岳山荘
14:00 美濃戸口
車の中の1ℓペットボトルがカチンコチンに凍ったままだったのが驚きだった。
・・・・・・・・・・

諏訪南IC手前、原村からの八ヶ岳
諏訪南IC近くの もみの湯 で温まり、通勤割引をフルに利用し御在所SAで夕食後、午後10時過ぎに自宅着。
帰途中央道から、夕映えにピンク色に染まった南アの連なりを仰ぎながら・・というオマケまでついて・・。
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(本編 その1) 快晴の硫黄岳 2012年2月26日・27日
2012/03/04
Sun. 16:11
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■行先■ 硫黄岳 (八ヶ岳 標高:2760メートル)
■山行日■ 2012年2月26日(日)~27日(月) 夫婦で
■コース■
1日目 (前日発 車中泊)美濃戸口―赤岳鉱泉(泊) 中山展望台ピストン
2日目 赤岳鉱泉―硫黄岳ピストン―美濃戸口
厳冬期の南八ヶ岳。
その神々しいばかりの連なりを、幾度眺めただろう。
山麓から、あるいは北八ツの山頂から・・。
主峰赤岳の秀麗なピラミダルな山容。
その両側に、ゴツゴツした岩稜の連なりの横岳と、これまた三角錐の岩山、阿弥陀岳。
そこに足を踏み入れるには、私の経験と技術ではちょっと難しそうだ。
でも、それをすぐ目の前に眺めることのできる硫黄岳なら、何とか・・。
・・そう思いながら、何年かが過ぎてしまった。
月曜、相方の休みが取れ三連休になった。チャンス!三日間八ヶ岳満喫!
と張り切ったものの、何ということ!土曜は終日雨らしい。
で、出発を一日遅らせ、土曜の午後自宅発、その夜は美濃戸口で(いつもの)車中泊。
赤岳鉱泉泊りで硫黄岳に登ることにした。
■1日目■ 2月26日(日) 曇り
■コースタイム■
美濃戸口(八ヶ岳山荘)P7:35―赤岳山荘8:40―林道終点9:40~9:55―赤岳鉱泉10:55
赤岳鉱泉13:20―中山展望台13:55~14:05―赤岳鉱泉14:25
諏訪南ICで高速を下り、八ヶ岳山荘のある美濃戸口に着いたのは、前夜6時過ぎ。
ここで既に標高1506メートルもあるらしい。
雪は少ないものの、手前2,3キロくらいから路面凍結。
美濃戸口の駐車場は、八割方車が泊まっていた。
土日と、赤岳鉱泉でアイスキャンデーフェスティバルなるものが開催されているらしい。

▲八ヶ岳山荘・・奥に見えるのが山荘の駐車場(1日500円)
嬉しいことに、八ヶ岳山荘の玄関ロビー・トイレは一晩中解放されている。
テーブル、椅子があり、何人かの方が中で宴会中だった。
シュラフの上に二枚毛布を掛け、寒さを感じることもなく快適に睡眠。
(但し、下山してきた時、車内に置いてあった1ℓペットボトルのコーヒーが完全凍結していたから、冷え込みはかなりのものだと思う。)
・・・・・・
翌朝、7:35 美濃戸口出発。
どんより、空全体に雲が広がり、お天気はいまいち。
が、ほとんど寒さを感じない。
ここから先、美濃戸の赤岳山荘まで更に車で入ることができるけれど、路面はガチガチに凍結して深い轍ができている。
山荘の方に聞くと、四駆でもチェーンを巻かないと無理だとのこと。
それでも、時々JAFのお世話になる人が何人もいるのだとか。

▲凍結した上に深い轍(下山時撮影)
だらだら凍結林道を歩き、1時間ほどで赤岳山荘。(営業中 公衆トイレ使用可)
駐車場はほぼ満車だった。
驚いたことに、軽自動車や、どうみても2WDだと思われる車も上ってきていた。
日曜だというのに、前後に登山者の姿もほとんどなく、赤岳を日帰りピストンすると言う若者に出会っただけだった。

5分ほど先が美濃戸山荘。(営業中 公衆トイレ使用可)
この先から行者小屋への南沢ルートと赤岳鉱泉への北沢ルートに分かれる。

▲美濃戸山荘前 北沢・南沢分岐
曇り空に白い稜線がちらっと覗いていた。
お天気が良ければ、南沢から行者小屋経由で赤岳鉱泉に行くことも考えたけれど、相変わらずの曇天。
行者小屋から赤岳は望めそうにもなく、ここは素直に北沢からのピストンに。
ここから先は山小屋関係者の車しか入れないので、完全に雪道だった。
所々ショートカットしながら、1時間弱で林道終点に到着。
9:40 林道終点

右の橋を渡り、ここから山道に入り1時間ほどで赤岳鉱泉だ。
山道と言っても、沢に沿って、緩やかにだらだらと登っていくだけ。
↓ こんな感じでだらだらと・・。

↓ ず~っと、こんな感じでだらだらと・・。

↓ やはり、ず~~っと、こんな感じでだらだらと・・・。
途中から大同心がちらっと姿を見せる。

フェスティバルの真っ最中なのだろうか、下山者もほとんどなし。
登っていく人も2人に出会っただけで、静かな山道だった。
ま、こんな感じなので、特筆すべきことはないのだけど、一つだけ。
向こうから若い男女の二人連れがスタスタ下山してきた。
女性、不思議な色の山服を着ているな~・・って思ったら、なんと、山服ではなくピンクのビキニ一枚だけなのでした。
しかも、ん、何というのか、いわゆる、ニューハーフ?の方?・・みたいで・・ (;´_`)
めっちゃ綺麗にお化粧して、ピンヒールでスタスタ・・(もちろん、雪の山道です・・)
男性はごく普通の登山者スタイルだった。
数年前、厳冬期の上高地でやはりブルーのビキニの方に出会い、息が止まりそうになるくらいびっくりしたことがあったけれど、今回も、やはり、目が点、になってしまった・・ (>ω<;)
こんにちは~
平静を装いながら、挨拶を交わしてすれ違ったけれど、
ここはやはり声をかけるべきでした・・ (^^ゞ
けれど、最近の山、ホントに何でもアリ・・なんですね~ ( ̄~ ̄;)
向こうからざわめきと音楽が聞こえてきたと思ったら、赤岳鉱泉前の広場に飛び出した。
目の前にブルーの氷の壁。アイスキャンデーだ。
10:55 赤岳鉱泉到着

数十人がアイスキャンデーの周りに群がり、軽快な音楽が流れまるでお祭りだ。
次から次に氷の壁に挑戦していく若者たち・・ばかりかと思ったら、なかなか。
結構年配の女性も、もちろん、おじさんも果敢に挑戦していた。


余りにも楽しそうで、ザックを背負ったまましばらくその様子を見ていたけれど、とりあえず宿泊手続きをと山小屋に。
↓ 軒先のツララ

宿泊手続き後、快適な自炊室で鍋焼きうどんの昼食。
またしてもアイスキャンデーを覗きに行ったり。
けれども、6時の夕食まで時間がありすぎるほどある。
今日の行程がちょっと短すぎたので、展望は望めそうになかったけれどトレーニングのつもりで中山展望台まで登ってみることにした。
13:20 赤岳鉱泉出発

ふかふか雪の中、赤岳や阿弥陀岳からの下山者に多数すれ違う。
稜線は意外なことにほとんど風はなかったらしい。
鉱泉から赤岳ピストンしてきたという、かなり年齢の高い?女性と言葉を交わしているとその後ろから彼女の連れと彼女たちのガイドらしき若い女性。
この人、知ってる!
思わず、胸がドキドキ・・。
先日、TVで見たばかりの八ヶ岳をメインに活躍されている女性ガイドの方だった。
そのテレビ番組以前から、その方のことは知っており、かっこいいな~・・なんて憧れていたもので
「あ、テレビ観ました!」・・なんて、思わず声をかけてしまった。
恥ずかし・・
「あ~」と小さくクールに頷かれ下って行かれた。
かっこいい!!
30分余りで中山展望台。
やはり稜線は雲に覆われいる。行者小屋がすぐ下に見下ろせた。

▲行者小屋を見下ろす テントも3,4張り
14:25 赤岳鉱泉
・・・・・・
夕食までの時間、食堂のストーブの傍でまったりと時間を過ごす。
厳冬期のこんな山の中(しかも標高2250メートル!)こんな快適な空間があることに改めて驚きだ。

▲食堂


前日は200人の宿泊客で大賑わいだったらしいけれど、今夜は20人余り。
夕食は日替わりでメニューが変わるらしい。

豚バラの味噌鍋が美味しかった!
ちなみに、前日はビーフシチューだったとか。
*赤岳鉱泉 一泊二食 9000円(大部屋)
二日目レポ→こちら
■行先■ 硫黄岳 (八ヶ岳 標高:2760メートル)
■山行日■ 2012年2月26日(日)~27日(月) 夫婦で
■コース■
1日目 (前日発 車中泊)美濃戸口―赤岳鉱泉(泊) 中山展望台ピストン
2日目 赤岳鉱泉―硫黄岳ピストン―美濃戸口
厳冬期の南八ヶ岳。
その神々しいばかりの連なりを、幾度眺めただろう。
山麓から、あるいは北八ツの山頂から・・。
主峰赤岳の秀麗なピラミダルな山容。
その両側に、ゴツゴツした岩稜の連なりの横岳と、これまた三角錐の岩山、阿弥陀岳。
そこに足を踏み入れるには、私の経験と技術ではちょっと難しそうだ。
でも、それをすぐ目の前に眺めることのできる硫黄岳なら、何とか・・。
・・そう思いながら、何年かが過ぎてしまった。
月曜、相方の休みが取れ三連休になった。チャンス!三日間八ヶ岳満喫!
と張り切ったものの、何ということ!土曜は終日雨らしい。
で、出発を一日遅らせ、土曜の午後自宅発、その夜は美濃戸口で(いつもの)車中泊。
赤岳鉱泉泊りで硫黄岳に登ることにした。
■1日目■ 2月26日(日) 曇り
■コースタイム■
美濃戸口(八ヶ岳山荘)P7:35―赤岳山荘8:40―林道終点9:40~9:55―赤岳鉱泉10:55
赤岳鉱泉13:20―中山展望台13:55~14:05―赤岳鉱泉14:25
諏訪南ICで高速を下り、八ヶ岳山荘のある美濃戸口に着いたのは、前夜6時過ぎ。
ここで既に標高1506メートルもあるらしい。
雪は少ないものの、手前2,3キロくらいから路面凍結。
美濃戸口の駐車場は、八割方車が泊まっていた。
土日と、赤岳鉱泉でアイスキャンデーフェスティバルなるものが開催されているらしい。

▲八ヶ岳山荘・・奥に見えるのが山荘の駐車場(1日500円)
嬉しいことに、八ヶ岳山荘の玄関ロビー・トイレは一晩中解放されている。
テーブル、椅子があり、何人かの方が中で宴会中だった。
シュラフの上に二枚毛布を掛け、寒さを感じることもなく快適に睡眠。
(但し、下山してきた時、車内に置いてあった1ℓペットボトルのコーヒーが完全凍結していたから、冷え込みはかなりのものだと思う。)
・・・・・・
翌朝、7:35 美濃戸口出発。
どんより、空全体に雲が広がり、お天気はいまいち。
が、ほとんど寒さを感じない。
ここから先、美濃戸の赤岳山荘まで更に車で入ることができるけれど、路面はガチガチに凍結して深い轍ができている。
山荘の方に聞くと、四駆でもチェーンを巻かないと無理だとのこと。
それでも、時々JAFのお世話になる人が何人もいるのだとか。

▲凍結した上に深い轍(下山時撮影)
だらだら凍結林道を歩き、1時間ほどで赤岳山荘。(営業中 公衆トイレ使用可)
駐車場はほぼ満車だった。
驚いたことに、軽自動車や、どうみても2WDだと思われる車も上ってきていた。
日曜だというのに、前後に登山者の姿もほとんどなく、赤岳を日帰りピストンすると言う若者に出会っただけだった。

5分ほど先が美濃戸山荘。(営業中 公衆トイレ使用可)
この先から行者小屋への南沢ルートと赤岳鉱泉への北沢ルートに分かれる。

▲美濃戸山荘前 北沢・南沢分岐
曇り空に白い稜線がちらっと覗いていた。
お天気が良ければ、南沢から行者小屋経由で赤岳鉱泉に行くことも考えたけれど、相変わらずの曇天。
行者小屋から赤岳は望めそうにもなく、ここは素直に北沢からのピストンに。
ここから先は山小屋関係者の車しか入れないので、完全に雪道だった。
所々ショートカットしながら、1時間弱で林道終点に到着。
9:40 林道終点

右の橋を渡り、ここから山道に入り1時間ほどで赤岳鉱泉だ。
山道と言っても、沢に沿って、緩やかにだらだらと登っていくだけ。
↓ こんな感じでだらだらと・・。

↓ ず~っと、こんな感じでだらだらと・・。

↓ やはり、ず~~っと、こんな感じでだらだらと・・・。
途中から大同心がちらっと姿を見せる。

フェスティバルの真っ最中なのだろうか、下山者もほとんどなし。
登っていく人も2人に出会っただけで、静かな山道だった。
ま、こんな感じなので、特筆すべきことはないのだけど、一つだけ。
向こうから若い男女の二人連れがスタスタ下山してきた。
女性、不思議な色の山服を着ているな~・・って思ったら、なんと、山服ではなくピンクのビキニ一枚だけなのでした。
しかも、ん、何というのか、いわゆる、ニューハーフ?の方?・・みたいで・・ (;´_`)
めっちゃ綺麗にお化粧して、ピンヒールでスタスタ・・(もちろん、雪の山道です・・)
男性はごく普通の登山者スタイルだった。
数年前、厳冬期の上高地でやはりブルーのビキニの方に出会い、息が止まりそうになるくらいびっくりしたことがあったけれど、今回も、やはり、目が点、になってしまった・・ (>ω<;)
こんにちは~
平静を装いながら、挨拶を交わしてすれ違ったけれど、
ここはやはり声をかけるべきでした・・ (^^ゞ
けれど、最近の山、ホントに何でもアリ・・なんですね~ ( ̄~ ̄;)
向こうからざわめきと音楽が聞こえてきたと思ったら、赤岳鉱泉前の広場に飛び出した。
目の前にブルーの氷の壁。アイスキャンデーだ。
10:55 赤岳鉱泉到着

数十人がアイスキャンデーの周りに群がり、軽快な音楽が流れまるでお祭りだ。
次から次に氷の壁に挑戦していく若者たち・・ばかりかと思ったら、なかなか。
結構年配の女性も、もちろん、おじさんも果敢に挑戦していた。


余りにも楽しそうで、ザックを背負ったまましばらくその様子を見ていたけれど、とりあえず宿泊手続きをと山小屋に。
↓ 軒先のツララ

宿泊手続き後、快適な自炊室で鍋焼きうどんの昼食。
またしてもアイスキャンデーを覗きに行ったり。
けれども、6時の夕食まで時間がありすぎるほどある。
今日の行程がちょっと短すぎたので、展望は望めそうになかったけれどトレーニングのつもりで中山展望台まで登ってみることにした。
13:20 赤岳鉱泉出発

ふかふか雪の中、赤岳や阿弥陀岳からの下山者に多数すれ違う。
稜線は意外なことにほとんど風はなかったらしい。
鉱泉から赤岳ピストンしてきたという、かなり年齢の高い?女性と言葉を交わしているとその後ろから彼女の連れと彼女たちのガイドらしき若い女性。
この人、知ってる!
思わず、胸がドキドキ・・。
先日、TVで見たばかりの八ヶ岳をメインに活躍されている女性ガイドの方だった。
そのテレビ番組以前から、その方のことは知っており、かっこいいな~・・なんて憧れていたもので
「あ、テレビ観ました!」・・なんて、思わず声をかけてしまった。
恥ずかし・・
「あ~」と小さくクールに頷かれ下って行かれた。
かっこいい!!
30分余りで中山展望台。
やはり稜線は雲に覆われいる。行者小屋がすぐ下に見下ろせた。

▲行者小屋を見下ろす テントも3,4張り
14:25 赤岳鉱泉
・・・・・・
夕食までの時間、食堂のストーブの傍でまったりと時間を過ごす。
厳冬期のこんな山の中(しかも標高2250メートル!)こんな快適な空間があることに改めて驚きだ。

▲食堂


前日は200人の宿泊客で大賑わいだったらしいけれど、今夜は20人余り。
夕食は日替わりでメニューが変わるらしい。

豚バラの味噌鍋が美味しかった!
ちなみに、前日はビーフシチューだったとか。
*赤岳鉱泉 一泊二食 9000円(大部屋)
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Category: 八ヶ岳 -
蓼科山 グレートサミッツ! 2011年2月27日
2011/03/08
Tue. 11:18

前回蓼科山に登ったのが、4年前の5月初め。
これ以上ないというくらいの快晴で、真っ白な北アルプスを初め周囲の山々の展望をほしいままにした。
山頂直下の急斜面ではべた雪ながらちょっとした『冬山の登行』気分も味わったし、あんな100点満点の山を知ると、もうこれでいいか・・って気になる。
-- 続きを読む --
昨夜も満天の星だったのに、今日は午後から天気が崩れるとの予報。
最初は女神茶屋からのコースも視野に入れていたけれど、昨日のあのへたり具合ではとても無理無理。
ということで、やっぱり最短距離の蓼科高原から登ることに。
■行先■ 蓼科山(長野県茅野市)2530,3m
■山行日■ 2011年2月27日(日) 曇り
■コース■ 白樺高原国際スキー場山頂駅からピストン
■コースタイム■
9:15山頂駅―9:35七合目登山口―11:05将軍平(蓼科山荘)11:35―12:10山頂12:50―13:05将軍平―13:40七合目―14:00山頂駅

▲駐車場から
早朝の駐車場からはすっきりと晴れ上がった空に蓼科山が黒いシルエットになって浮かび上がっていた。
が、7時を過ぎると空全体に薄雲が広がり、山頂付近に雲がかかり出す。
ま、いいか・・。前回100パーセント展望を味わったしね・・。
9時始発のゴンドラリフトに乗車し御泉水駅に向かう・・前に、林道夢の平線の状況を偵察に行く。
前回5月には七合目登山口まで車で登れた。夏場は大河原峠を越えて佐久方面に抜けることができる林道。
道に雪はなく、もしかして七合目まで行けるんちゃうん?・・などと、かすかな望みを抱いてしまったけれど、やっぱり5分も登れば除雪区間は終了。通行止めになっていた。
ゴンドラ乗車の際に登山届の提出の有無を聞かれ、その場で記入させられる。

雲は多いもののまずまずの天気。
氷結した女神瑚が小さくなっていく。
窓の向こうには霧ヶ峰の車山。
山頂駅を出ると正面が登山口だ。2グループ10人ほどが身支度を整えていた。
9:15 山頂駅出発。

▲七合目の登山口まではシラビソの林の中、ほとんど勾配のない緩やかな道。
昨日は無用のスノーシュー&ヒップソリまで担いで行ったけれど、今日は置いてきた。

2か所ほど林道を横切り20分ほどで見覚えのあるトイレが見えてきて、七合目登山口に出た。

▲七合目登山口
馬返しまでもシラビソの林のなだらかな道が続く。
向こうから巨大な(!)ザックの単独男性が下山してきた。
聞くと、渋の湯から入山。3泊で北八ッ全山縦走してきたとか。
大河原峠から蓼科山荘までのラッセルに一日かかったらしい。
その爽やかな笑顔に、何だか自分のことのように嬉しくなる。
『ゴールはすぐそこですね!おめでとうございます!』とエールを送り、握手を交わ・・そうと思ったけれどやめておいた。今思うと、ちょっと惜しいことをしたような・・。イケメンやったしねぇ・・イテッ!\(-_-)

馬返しを過ぎると徐々に傾斜がきつくなり、登るほどに汗がしたたり落ちてくる。
今日は3月末から4月初め頃の気温になるらしい。
雪も軟らかく、トレースをちょっと外すと膝上までズボってしまうけれど、忠実にトレイルを辿る。
途中でアイゼンを着ける。
七合目登山口から丁度1時間で天狗の露地に到着。
山頂を見上げると、やはりものすごい勢いで雲が流れて覆い隠している。
時折その雲が途切れた瞬間にちらっと青空が覗き、山頂が見え隠れしている状態。
下界は晴れているのに・・。

▲天狗の露地から女神湖の向こうに美ヶ原 北アは雲の中?

再び急登。
昨日はちょっとした登りにひーひー悲鳴を上げていたけれど、今日はそれほどでもない。
11:05~11:35 蓼科山荘がある将軍平に到着。

▲雪に埋もれた山荘
晴れていればここから真っ白な円い山頂が樹林の上に乗っかっているのが見えるのだけれど、残念ながら雲の中だった。
これからの急登に備えて大休止。パンで空腹を紛らわす。
ここから山頂までは時間にして30分弱ながら、せりあがるような急斜面の登行になる。気温が高く雪面がどれくらいクラストしているか分からないのでちょっと迷うが、念のためストックをピッケルに持ち替え出発だ。

数十メートル木立の中の登りが終わると、吹きさらしの急斜面。
先行のグループが道を譲ってくれ、(仕方なしに)先を行く。

雪の締まっているところと、緩んでいるところの見極めが難しい。
一歩踏み外せば将軍平まで真っ逆さまに滑落だ!
『あんたー!
一歩ずつ確実になーー!!』
『アイゼンひっかけたらあかんでーー!』
言わずもがなのことではあるけれど、こういう時には声に出すと自分の気持ちも引き締まる。
あ~・・、冬山の登行や~・・
気分は次第に高揚していく・・。

▲ガスの中に将軍平(白いところ)が小さくなっていく
緊張の登りを20分ほどで山頂台地に飛び出した。
あれ?こんなに短かったっけ?という感じ。
前回五月の時は、ベタベタの雪で一歩ごとにズルズルと滑りもう少し長く感じたのだけれど・・。
山頂台地も完全にガス(雲)の中。
西からの強い風が吹き付けていた。
人影は見えない。
すぐ左手に、ぼんやり黒い屋根が見えたと思ったら、山頂ヒュッテだった。

▲山頂ヒュッテ ほとんど埋もれているが、屋根の雪は吹き飛ばされている
周りのガスが吹き飛ばされ、向こうにぼんやりと山頂の標識が見えた。
・・と思うと、次の瞬間には、また濃いガスに隠される。

あっ!!

さーーっとガスが晴れ青空が覗く。
頭のすぐ上をものすごい勢いで雲が動いている。
が、次の瞬間また白い世界・・。
時折吹き付ける突風を、耐風姿勢でやり過ごす。

あ~・・冬山だ~・・陶酔しながら山頂に向かう( ̄~ ̄)ξ
12:13 山頂

ガーガーガー(無線交信の雑音)・・・をしているつもり。
『ただ今、山頂に到着いたしました!』ガーガー
気分は既にエベレストだ!!・・んなあほな・・┐( -_-)┌

▲山頂台地・・西端まで行けば北アが間近に望めるが、今日は無理。
風の音。乳白色の世界。
ガスの切れ間に現れる荒涼とした台地。
時折突風が吹くと、立っていられない。
丁度その時女神茶屋から単独女性が登ってこられた。
高揚した気分でつい声を掛けてしまった。
ル 『登頂おめでとうございます!
気分はエベレストですよね!』
女性 『あ~、ホントにそうですよね!』苦笑しながらも、笑顔で答えてくれた。
ル 『イェーイ! グレーットサミッツ!!』
女性 『そ、そうですよね~・・(苦笑)』
グレートサミッツ登頂の満足感に浸るものの、もう他にすることもない。
ここで休憩は無理やし・・。
風を避ける場所を探し、ヒュッテの方角に移動する。

雪に埋もれているので、陰という程のものでもないけれど、
とりあえず少しは風をしのげる場所で、テルモスの湯でコーヒーを淹れ、パンとおにぎりの簡単な昼食。
その間に、いつの間にかちらほら登山者が姿を見せていた。

▲ガスの切れ間に一瞬の紺碧の空・・
上空、かなりの風が吹いている様子。

山頂で30分余り時を過ごすが、時折ちらっと青空が垣間見えるだけで展望は得られそうにもなく下山。
もう十分満足。
それにほら、前回100パーセントの展望を味わったし、今回はグレートサミッツだったしね!( ̄~ ̄*)

先行グループの一団、片手にストック、片手にピッケル。
登りはともかく、下りではかえってアンバランスで歩きにくいと思うのですが・・。
あっ!!
の声に顔を上げると・・

ガスが途切れて佐久側に眺望が開けた!

束の間の青空

グループの方々も笑顔で
ダブルストックで、あっという間に将軍平に下る。
ここからの下りも早いこと早いこと!
雪は膝に優しいからね~

▲天狗の露地から山頂を見上げる

▲七合目登山口に帰還
『いぇーーい!グレートサミッツ!!』・・まだ言うてる・・┐( -_-)┌
14:00 山頂駅到着

▲山頂駅の幸せの鐘
渋滞前に高速を抜けようと、早々に帰宅の途に就く。
この日は南アは終日晴れていたのか、中央高速からいつになくくっきりと峰々の連なりが美しかった。
あ~・・南にしたらよかった・・かな?
・・・なんちゃって・・(°O゜)☆\(^^;) バキ!(あんたが登れるような山はありませんし・・!)
昨夜も満天の星だったのに、今日は午後から天気が崩れるとの予報。
最初は女神茶屋からのコースも視野に入れていたけれど、昨日のあのへたり具合ではとても無理無理。
ということで、やっぱり最短距離の蓼科高原から登ることに。
■行先■ 蓼科山(長野県茅野市)2530,3m
■山行日■ 2011年2月27日(日) 曇り
■コース■ 白樺高原国際スキー場山頂駅からピストン
■コースタイム■
9:15山頂駅―9:35七合目登山口―11:05将軍平(蓼科山荘)11:35―12:10山頂12:50―13:05将軍平―13:40七合目―14:00山頂駅

▲駐車場から
早朝の駐車場からはすっきりと晴れ上がった空に蓼科山が黒いシルエットになって浮かび上がっていた。
が、7時を過ぎると空全体に薄雲が広がり、山頂付近に雲がかかり出す。
ま、いいか・・。前回100パーセント展望を味わったしね・・。
9時始発のゴンドラリフトに乗車し御泉水駅に向かう・・前に、林道夢の平線の状況を偵察に行く。
前回5月には七合目登山口まで車で登れた。夏場は大河原峠を越えて佐久方面に抜けることができる林道。
道に雪はなく、もしかして七合目まで行けるんちゃうん?・・などと、かすかな望みを抱いてしまったけれど、やっぱり5分も登れば除雪区間は終了。通行止めになっていた。
ゴンドラ乗車の際に登山届の提出の有無を聞かれ、その場で記入させられる。

雲は多いもののまずまずの天気。
氷結した女神瑚が小さくなっていく。
窓の向こうには霧ヶ峰の車山。
山頂駅を出ると正面が登山口だ。2グループ10人ほどが身支度を整えていた。
9:15 山頂駅出発。

▲七合目の登山口まではシラビソの林の中、ほとんど勾配のない緩やかな道。
昨日は無用のスノーシュー&ヒップソリまで担いで行ったけれど、今日は置いてきた。

2か所ほど林道を横切り20分ほどで見覚えのあるトイレが見えてきて、七合目登山口に出た。

▲七合目登山口
馬返しまでもシラビソの林のなだらかな道が続く。
向こうから巨大な(!)ザックの単独男性が下山してきた。
聞くと、渋の湯から入山。3泊で北八ッ全山縦走してきたとか。
大河原峠から蓼科山荘までのラッセルに一日かかったらしい。
その爽やかな笑顔に、何だか自分のことのように嬉しくなる。
『ゴールはすぐそこですね!おめでとうございます!』とエールを送り、握手を交わ・・そうと思ったけれどやめておいた。今思うと、ちょっと惜しいことをしたような・・。イケメンやったしねぇ・・イテッ!\(-_-)

馬返しを過ぎると徐々に傾斜がきつくなり、登るほどに汗がしたたり落ちてくる。
今日は3月末から4月初め頃の気温になるらしい。
雪も軟らかく、トレースをちょっと外すと膝上までズボってしまうけれど、忠実にトレイルを辿る。
途中でアイゼンを着ける。
七合目登山口から丁度1時間で天狗の露地に到着。
山頂を見上げると、やはりものすごい勢いで雲が流れて覆い隠している。
時折その雲が途切れた瞬間にちらっと青空が覗き、山頂が見え隠れしている状態。
下界は晴れているのに・・。

▲天狗の露地から女神湖の向こうに美ヶ原 北アは雲の中?

再び急登。
昨日はちょっとした登りにひーひー悲鳴を上げていたけれど、今日はそれほどでもない。
11:05~11:35 蓼科山荘がある将軍平に到着。

▲雪に埋もれた山荘
晴れていればここから真っ白な円い山頂が樹林の上に乗っかっているのが見えるのだけれど、残念ながら雲の中だった。
これからの急登に備えて大休止。パンで空腹を紛らわす。
ここから山頂までは時間にして30分弱ながら、せりあがるような急斜面の登行になる。気温が高く雪面がどれくらいクラストしているか分からないのでちょっと迷うが、念のためストックをピッケルに持ち替え出発だ。

数十メートル木立の中の登りが終わると、吹きさらしの急斜面。
先行のグループが道を譲ってくれ、(仕方なしに)先を行く。

雪の締まっているところと、緩んでいるところの見極めが難しい。
一歩踏み外せば将軍平まで真っ逆さまに滑落だ!
『あんたー!
一歩ずつ確実になーー!!』
『アイゼンひっかけたらあかんでーー!』
言わずもがなのことではあるけれど、こういう時には声に出すと自分の気持ちも引き締まる。
あ~・・、冬山の登行や~・・
気分は次第に高揚していく・・。

▲ガスの中に将軍平(白いところ)が小さくなっていく
緊張の登りを20分ほどで山頂台地に飛び出した。
あれ?こんなに短かったっけ?という感じ。
前回五月の時は、ベタベタの雪で一歩ごとにズルズルと滑りもう少し長く感じたのだけれど・・。
山頂台地も完全にガス(雲)の中。
西からの強い風が吹き付けていた。
人影は見えない。
すぐ左手に、ぼんやり黒い屋根が見えたと思ったら、山頂ヒュッテだった。

▲山頂ヒュッテ ほとんど埋もれているが、屋根の雪は吹き飛ばされている
周りのガスが吹き飛ばされ、向こうにぼんやりと山頂の標識が見えた。
・・と思うと、次の瞬間には、また濃いガスに隠される。

あっ!!

さーーっとガスが晴れ青空が覗く。
頭のすぐ上をものすごい勢いで雲が動いている。
が、次の瞬間また白い世界・・。
時折吹き付ける突風を、耐風姿勢でやり過ごす。

あ~・・冬山だ~・・陶酔しながら山頂に向かう( ̄~ ̄)ξ
12:13 山頂

ガーガーガー(無線交信の雑音)・・・をしているつもり。
『ただ今、山頂に到着いたしました!』ガーガー
気分は既にエベレストだ!!・・んなあほな・・┐( -_-)┌

▲山頂台地・・西端まで行けば北アが間近に望めるが、今日は無理。
風の音。乳白色の世界。
ガスの切れ間に現れる荒涼とした台地。
時折突風が吹くと、立っていられない。
丁度その時女神茶屋から単独女性が登ってこられた。
高揚した気分でつい声を掛けてしまった。
ル 『登頂おめでとうございます!
気分はエベレストですよね!』
女性 『あ~、ホントにそうですよね!』苦笑しながらも、笑顔で答えてくれた。
ル 『イェーイ! グレーットサミッツ!!』
女性 『そ、そうですよね~・・(苦笑)』
グレートサミッツ登頂の満足感に浸るものの、もう他にすることもない。
ここで休憩は無理やし・・。
風を避ける場所を探し、ヒュッテの方角に移動する。

雪に埋もれているので、陰という程のものでもないけれど、
とりあえず少しは風をしのげる場所で、テルモスの湯でコーヒーを淹れ、パンとおにぎりの簡単な昼食。
その間に、いつの間にかちらほら登山者が姿を見せていた。

▲ガスの切れ間に一瞬の紺碧の空・・
上空、かなりの風が吹いている様子。

山頂で30分余り時を過ごすが、時折ちらっと青空が垣間見えるだけで展望は得られそうにもなく下山。
もう十分満足。
それにほら、前回100パーセントの展望を味わったし、今回はグレートサミッツだったしね!( ̄~ ̄*)

先行グループの一団、片手にストック、片手にピッケル。
登りはともかく、下りではかえってアンバランスで歩きにくいと思うのですが・・。
あっ!!
の声に顔を上げると・・

ガスが途切れて佐久側に眺望が開けた!

束の間の青空

グループの方々も笑顔で
ダブルストックで、あっという間に将軍平に下る。
ここからの下りも早いこと早いこと!
雪は膝に優しいからね~

▲天狗の露地から山頂を見上げる

▲七合目登山口に帰還
『いぇーーい!グレートサミッツ!!』・・まだ言うてる・・┐( -_-)┌
14:00 山頂駅到着

▲山頂駅の幸せの鐘
渋滞前に高速を抜けようと、早々に帰宅の途に就く。
この日は南アは終日晴れていたのか、中央高速からいつになくくっきりと峰々の連なりが美しかった。
あ~・・南にしたらよかった・・かな?
・・・なんちゃって・・(°O゜)☆\(^^;) バキ!(あんたが登れるような山はありませんし・・!)
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Category: 八ヶ岳 -
快晴の北横岳・縞枯山スノートレッキング その2 2011年2月26日
2011/03/03
Thu. 20:28
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坪庭分岐。
山頂駅には戻らずに左折し縞枯山荘へ向かう。ここから坪庭の下の道までは一方通行らしい。

向こうに三ツ岳の岩頭。

2,30メートルの激下りで、山頂駅から縞枯山荘への道に出る。
平坦な道を5分ほどで縞枯山荘。
山荘前には運動場ほどの広さの雪原が広がっていた。
無雪期には色とりどりの花が咲き乱れる草原なんだろうけど、今は白一色。

11:30 縞枯山荘着。
かなりお腹が空いたけれど昼食は折り返し地点の縞枯山まで我慢することにして、
とりあえずパンを貪るように食べその場をしのいだ。
11:55 雨池峠

雨池峠から右折。縞枯山へ樹林帯の直登が始まる。

とにかくしんどい!
こんなのこの数年初めて・・という程のしんどさだった。
10歩歩いては立ち止まり、2,3歩登っては立ち止まり・・・。
何で?どうして?
相方はとっくに見えなくなり、後ろから来た人に道を譲りながら、
それでも何とか30分弱で縞枯山頂に登りついた。

12:20 縞枯山頂着。
単なる尾根の通過点といった感じ。

4,5メートル南に分け入ると・・

立ち枯れの木の間から八ヶ岳が垣間見える。
左折し、稜線を西に2,3分歩き振り返ると・・槍穂だ!

・・って、そんな感動せんでも・・さっき北横山頂でも見えてたやん・・とも思うが、
とにかく再会に新たな感動!
更に、だらだらと10分余り進むと

縦走路分岐。正面に台形の茶臼山がどっしりと居座る。
あそこまで行けば、それこそ赤岳も南アもすぐそこに手が届きそうなぐらい近くなるのだけれど、とてもそんな元気は残っていなかった。
今日はここまで。
12:35 縞枯山展望台着

すぐ上に露岩の積み重なった展望台。
ここも360度の眺めだ。

▲茶臼山の向こうに八ヶ岳と南アルプス

▲南八ヶ岳(アップで)

▲南アルプス(アップで)。

▲隣に中央アルプスと御嶽山。

▲北には浅間山。

▲東には奥秩父の山々。名前は知らない・・ ┐( -_-)┌

昼食はルネオバ一押しのCO-OP『でっかい揚げのきつねうどん』!
関西風の出汁のきいた汁もさることながら、上品な甘みのでっかい揚げの美味しいこと!
惜しむらくは刻みネギを忘れてきたことか・・。
大展望に酔いしれながら、次から次に人が来ては去っていく山頂で1時間余り至福の時を過ごす。

遠くに槍穂を眺めながら下山。

縞枯山荘横では、焼肉宴会中のグループ。
その匂いだけ嗅ぎながら、小屋の前でのんびりコーヒータイム。
が、数分後、山頂駅から数十人のスノーシューの団体さんがやってきて賑やかに。追われるように小屋を後にしたのだった。

山頂駅に向かって。
今日は最高の日だった・・。
あれ?
いつも同じセリフを言っているような気がするけど・・・。

15:05 山頂駅到着
15:20発のロープウェイに乗車。


午後の光に赤岳が一層神々しく輝く。
15:05 山頂駅着
ビンボー人の健全な家計運営をモットーとするルネオバ。
もちろん今夜も車中泊だ。えへん!!・・って威張るところと違うでしょ( ̄~ ̄;)
せめて温泉ぐらい奮発して・・と、蓼科東急リゾートの何とかの湯に向かうが、一人1000円の入浴料を払う勇気がどうしても出なかった。(勇気が必要か?)
で、大門街道沿いの河童の湯へ。400円也。露天風呂もあるし、空いてるし、畳の休憩室もあるし、これで十分極楽だ! (^з^)~♪

ビーナスライン沿いの『長寿更科』で夕食後、蓼科山の登山口蓼科牧場に向かう。
今夜も澄み切った空に星が瞬いている。
が、明日は午後から崩れるらしい。
ま、よほど荒れない限り明日は蓼科山に登ることにして早々と眠りについたのでした。
画像下は蓼科牧場ゴンドラリフト前のイルミネーション
■コースタイム■
9:15山頂駅―9:25坪庭―9:55北横岳ヒュッテ10:05―
10:20北横岳(南峰)―10:25北峰10:50―11:20坪庭―
11:30縞枯山荘11:45―11:55雨池峠―12:20縞枯山頂―
12:35展望台13:40―14:15雨池峠―14:20縞枯山荘14:45―
15:05山頂駅
後から知ったのですが、同日『ざ・山姥が行く』の和たんさんが北横岳に登られていました。
コースタイムを見ると、坪庭と雨池峠で数分の差でニアミスしていたようです。
ばったりしていたら感激だったのに・・残念でした (T-T)/~
■和たんさんのレポ■

坪庭分岐。
山頂駅には戻らずに左折し縞枯山荘へ向かう。ここから坪庭の下の道までは一方通行らしい。

向こうに三ツ岳の岩頭。

2,30メートルの激下りで、山頂駅から縞枯山荘への道に出る。
平坦な道を5分ほどで縞枯山荘。
山荘前には運動場ほどの広さの雪原が広がっていた。
無雪期には色とりどりの花が咲き乱れる草原なんだろうけど、今は白一色。

11:30 縞枯山荘着。
かなりお腹が空いたけれど昼食は折り返し地点の縞枯山まで我慢することにして、
とりあえずパンを貪るように食べその場をしのいだ。
11:55 雨池峠

雨池峠から右折。縞枯山へ樹林帯の直登が始まる。

とにかくしんどい!
こんなのこの数年初めて・・という程のしんどさだった。
10歩歩いては立ち止まり、2,3歩登っては立ち止まり・・・。
何で?どうして?
相方はとっくに見えなくなり、後ろから来た人に道を譲りながら、
それでも何とか30分弱で縞枯山頂に登りついた。

12:20 縞枯山頂着。
単なる尾根の通過点といった感じ。

4,5メートル南に分け入ると・・

立ち枯れの木の間から八ヶ岳が垣間見える。
左折し、稜線を西に2,3分歩き振り返ると・・槍穂だ!

・・って、そんな感動せんでも・・さっき北横山頂でも見えてたやん・・とも思うが、
とにかく再会に新たな感動!
更に、だらだらと10分余り進むと

縦走路分岐。正面に台形の茶臼山がどっしりと居座る。
あそこまで行けば、それこそ赤岳も南アもすぐそこに手が届きそうなぐらい近くなるのだけれど、とてもそんな元気は残っていなかった。
今日はここまで。
12:35 縞枯山展望台着

すぐ上に露岩の積み重なった展望台。
ここも360度の眺めだ。

▲茶臼山の向こうに八ヶ岳と南アルプス

▲南八ヶ岳(アップで)

▲南アルプス(アップで)。

▲隣に中央アルプスと御嶽山。

▲北には浅間山。

▲東には奥秩父の山々。名前は知らない・・ ┐( -_-)┌

昼食はルネオバ一押しのCO-OP『でっかい揚げのきつねうどん』!
関西風の出汁のきいた汁もさることながら、上品な甘みのでっかい揚げの美味しいこと!
惜しむらくは刻みネギを忘れてきたことか・・。
大展望に酔いしれながら、次から次に人が来ては去っていく山頂で1時間余り至福の時を過ごす。

遠くに槍穂を眺めながら下山。

縞枯山荘横では、焼肉宴会中のグループ。
その匂いだけ嗅ぎながら、小屋の前でのんびりコーヒータイム。
が、数分後、山頂駅から数十人のスノーシューの団体さんがやってきて賑やかに。追われるように小屋を後にしたのだった。

山頂駅に向かって。
今日は最高の日だった・・。
あれ?
いつも同じセリフを言っているような気がするけど・・・。

15:05 山頂駅到着
15:20発のロープウェイに乗車。


午後の光に赤岳が一層神々しく輝く。
15:05 山頂駅着
もちろん今夜も車中泊だ。えへん!!・・って威張るところと違うでしょ( ̄~ ̄;)
せめて温泉ぐらい奮発して・・と、蓼科東急リゾートの何とかの湯に向かうが、一人1000円の入浴料を払う勇気がどうしても出なかった。(勇気が必要か?)
で、大門街道沿いの河童の湯へ。400円也。露天風呂もあるし、空いてるし、畳の休憩室もあるし、これで十分極楽だ! (^з^)~♪

ビーナスライン沿いの『長寿更科』で夕食後、蓼科山の登山口蓼科牧場に向かう。
今夜も澄み切った空に星が瞬いている。
が、明日は午後から崩れるらしい。
ま、よほど荒れない限り明日は蓼科山に登ることにして早々と眠りについたのでした。
画像下は蓼科牧場ゴンドラリフト前のイルミネーション
■コースタイム■
9:15山頂駅―9:25坪庭―9:55北横岳ヒュッテ10:05―
10:20北横岳(南峰)―10:25北峰10:50―11:20坪庭―
11:30縞枯山荘11:45―11:55雨池峠―12:20縞枯山頂―
12:35展望台13:40―14:15雨池峠―14:20縞枯山荘14:45―
15:05山頂駅
後から知ったのですが、同日『ざ・山姥が行く』の和たんさんが北横岳に登られていました。
コースタイムを見ると、坪庭と雨池峠で数分の差でニアミスしていたようです。
ばったりしていたら感激だったのに・・残念でした (T-T)/~
■和たんさんのレポ■
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Category: 八ヶ岳 -
快晴の北横岳・縞枯山スノートレッキング その1 2011年2月26日
2011/03/03
Thu. 20:22
-- 続きを読む --
おまけに、三ツ岳から雨池山を回るが、三ツ岳からの下山ルート探しに手間取り、あわや北八ッ彷徨か・・(んな大袈裟な~)というちょっとばかりスリリングな経験をした。
今回はそのリベンジ。
もう、もう、ため息の連続の一日だった。
■行先■ (北八ッ)北横岳(標高2472.5m 南峰) 縞枯山(標高2403m)
■山行日■ 2011年2月26日(土) 快晴
■コース■ ピラタス蓼科ロープウェイ山頂駅より
前夜11時過ぎ自宅出発。
途中ちょっとアクシデントなどもあり、ピラタス蓼科ロープウェイに着いたのが6時半ぐらい。
放射冷却現象でかなり寒い。ロープウェイへの道は除雪されているものの、全面ダイヤモンドの粉を撒いたように白くきらきら光っていた。

▲朝の駐車場から南八ヶ岳の眺め
9時が始発だけれど、今日は混雑が予想されるためか10分ほど早く運行開始した。
このロープウェイ、山麓駅が既に標高1771mあり、2240mの山頂駅まで高低差466メートルを7分で運んでくれる。
(20分間隔で運行 往復1800円 諏訪SAで100円の割引券がゲットできるらしい)
4年前はほとんどがスキーヤーやボーダーで、登山者はちらほらだったのに、今回は比率が半々ぐらいだった。空前の登山ブームだもんね~。
登るほどに車窓に広がる素晴らしい眺め。
ちなみに、南ア、中ア、北アの三大日本アルプスの眺望が楽しめるのはここだけとか・・。

左上:ロープウェイ山麓駅 右上:車山の向こうに北ア
左下:蓼科山 右下:山頂駅と中ア
山頂駅を出ると、正面に台地状の坪庭。

▲左:横岳
山頂まで標高差何と232m!
『ほんまにこんなんでいいの?』っていうくらいお手軽に冬山気分を味わわせてくれる。
夏ならサンダル姿の観光客が『ちょっと頂上まで・・』って足を延ばしたりするところ。
が、何と言っても2500メートル近い冬山。
それなりの装備と覚悟をもって臨む必要がある。・・ってあんたが言うことか・・という気もするが・・( ̄~ ̄;)
9:15 山頂駅出発
雪も結構締まっているので最初からアイゼンを着けて、まずは正面の坪庭に向かう。
横岳へは距離は短いものの結構キツイ登りなので、降雪直後でもない限りアイゼンの方が登りやすい。

▲ゲレンデの向こうに南ア

▲第1休憩所から望む縞枯山

坪庭を行く。露岩に張り付いたエビのしっぽが見事。

冬ならではの芸術品だ。右上ちらっと三ツ岳。
坪庭から少し下り樹林帯の登りにかかるが、所々木々の切れ間から展望が開ける。

青空。霧氷。
振り返れば絶景。

坪庭が下になっていく。
南八ヶ岳の隣に南アルプス。
ため息が出るような眺めなのだが、実はとんでもなくしんどい!
何で~・・・?
というくらい、しんどくてたまらない。
心臓バクバク、息はぜーぜー!!
実は、昨夜一睡もしていない。
夜中、恵那山トンネルの手前の神坂PAで駐車中『どすん!』と衝撃。
隣に駐車しようとした車に追突されたのだった。
幸いバンパと車体を少々擦っただけで走行には支障はなかったけれど、警察を呼んで事故証明を取ったりで時間をロスしてしまった。
もちろん運転は相方任せなのだが、何だか神経が高ぶって結局一睡もできなかった。
それにしても、今までもほとんど寝ていない時だって何度もあるのに、このしんどさは何だ!
やっぱり歳か・・。

三ツ岳の分岐。
9:55 北横岳ヒュッテ着

宿泊者がいないとここは閉まっているらしい。今日は開いている様子。山バッチは帰りに買うことにして、外のトイレをお借りし、小休止。
ヒュッテから山頂まではわずか20分ほどだが、ほぼ直登。いつにないしんどさ・・。

山頂手前から大展望が広がる。
このお天気!
すっきりくっきり空気が澄み、素晴らしい眺め。

▲下に坪庭・八ヶ岳を背に最後の一登り

正面に中ア。

八ヶ岳の西麓の向こうに南アが屏風のように聳えている。(ちょっとUPで)
三つのとんがりの 左:北岳 中央:甲斐駒ケ岳 右:仙丈ケ岳
10:20 南峰到着。
ほとんど風はない。うっひゃーー!!の眺め!


三角点の向こうに蓼科山と北アが連なる!
前回は吹雪とガスに包まれ、すぐ先の北峰にも行かずここでUターンした。

▲八ヶ岳。左の三角錐は主峰の赤岳。その右は阿弥陀岳だ。
北峰へはわずか200メートルほどだが、途中は風の通り道なのか思わずよろけてしまう程の西風が吹き付けていた。

▲向こうに北峰。
10:25 北峰着。幾分強い風が北から吹きつけていた。
ここも素晴らしい眺め。北側にも展望が開ける。

▲蓼科山と北ア

▲槍穂アップで

▲後立山アップで

▲北に浅間山

着いた時には2,3人の登山者だったのに、次から次へと人がやってきて賑やかになってきた。
大展望を目前に去りがたくザックを背負ったままうろうろ。結局30分ほどもいただろうか。
■その2へ続く■
■コースタイム■
9:15山頂駅―9:25坪庭―9:55北横岳ヒュッテ10:05―
10:20北横岳(南峰)―10:25北峰10:50―11:20坪庭―
11:30縞枯山荘11:45―11:55雨池峠―12:20縞枯山頂―
12:35展望台13:40―14:15雨池峠―14:20縞枯山荘14:45―
15:05山頂駅
おまけに、三ツ岳から雨池山を回るが、三ツ岳からの下山ルート探しに手間取り、あわや北八ッ彷徨か・・(んな大袈裟な~)というちょっとばかりスリリングな経験をした。
今回はそのリベンジ。
もう、もう、ため息の連続の一日だった。
■行先■ (北八ッ)北横岳(標高2472.5m 南峰) 縞枯山(標高2403m)
■山行日■ 2011年2月26日(土) 快晴
■コース■ ピラタス蓼科ロープウェイ山頂駅より
前夜11時過ぎ自宅出発。
途中ちょっとアクシデントなどもあり、ピラタス蓼科ロープウェイに着いたのが6時半ぐらい。
放射冷却現象でかなり寒い。ロープウェイへの道は除雪されているものの、全面ダイヤモンドの粉を撒いたように白くきらきら光っていた。

▲朝の駐車場から南八ヶ岳の眺め
9時が始発だけれど、今日は混雑が予想されるためか10分ほど早く運行開始した。
このロープウェイ、山麓駅が既に標高1771mあり、2240mの山頂駅まで高低差466メートルを7分で運んでくれる。
(20分間隔で運行 往復1800円 諏訪SAで100円の割引券がゲットできるらしい)
4年前はほとんどがスキーヤーやボーダーで、登山者はちらほらだったのに、今回は比率が半々ぐらいだった。空前の登山ブームだもんね~。
登るほどに車窓に広がる素晴らしい眺め。
ちなみに、南ア、中ア、北アの三大日本アルプスの眺望が楽しめるのはここだけとか・・。

左上:ロープウェイ山麓駅 右上:車山の向こうに北ア
左下:蓼科山 右下:山頂駅と中ア
山頂駅を出ると、正面に台地状の坪庭。

▲左:横岳
山頂まで標高差何と232m!
『ほんまにこんなんでいいの?』っていうくらいお手軽に冬山気分を味わわせてくれる。
夏ならサンダル姿の観光客が『ちょっと頂上まで・・』って足を延ばしたりするところ。
が、何と言っても2500メートル近い冬山。
それなりの装備と覚悟をもって臨む必要がある。・・ってあんたが言うことか・・という気もするが・・( ̄~ ̄;)
9:15 山頂駅出発
雪も結構締まっているので最初からアイゼンを着けて、まずは正面の坪庭に向かう。
横岳へは距離は短いものの結構キツイ登りなので、降雪直後でもない限りアイゼンの方が登りやすい。

▲ゲレンデの向こうに南ア

▲第1休憩所から望む縞枯山

坪庭を行く。露岩に張り付いたエビのしっぽが見事。

冬ならではの芸術品だ。右上ちらっと三ツ岳。
坪庭から少し下り樹林帯の登りにかかるが、所々木々の切れ間から展望が開ける。

青空。霧氷。
振り返れば絶景。

坪庭が下になっていく。
南八ヶ岳の隣に南アルプス。
ため息が出るような眺めなのだが、実はとんでもなくしんどい!
何で~・・・?
というくらい、しんどくてたまらない。
心臓バクバク、息はぜーぜー!!
実は、昨夜一睡もしていない。
夜中、恵那山トンネルの手前の神坂PAで駐車中『どすん!』と衝撃。
隣に駐車しようとした車に追突されたのだった。
幸いバンパと車体を少々擦っただけで走行には支障はなかったけれど、警察を呼んで事故証明を取ったりで時間をロスしてしまった。
もちろん運転は相方任せなのだが、何だか神経が高ぶって結局一睡もできなかった。
それにしても、今までもほとんど寝ていない時だって何度もあるのに、このしんどさは何だ!
やっぱり歳か・・。

三ツ岳の分岐。
9:55 北横岳ヒュッテ着

宿泊者がいないとここは閉まっているらしい。今日は開いている様子。山バッチは帰りに買うことにして、外のトイレをお借りし、小休止。
ヒュッテから山頂まではわずか20分ほどだが、ほぼ直登。いつにないしんどさ・・。

山頂手前から大展望が広がる。
このお天気!
すっきりくっきり空気が澄み、素晴らしい眺め。

▲下に坪庭・八ヶ岳を背に最後の一登り

正面に中ア。

八ヶ岳の西麓の向こうに南アが屏風のように聳えている。(ちょっとUPで)
三つのとんがりの 左:北岳 中央:甲斐駒ケ岳 右:仙丈ケ岳
10:20 南峰到着。
ほとんど風はない。うっひゃーー!!の眺め!


三角点の向こうに蓼科山と北アが連なる!
前回は吹雪とガスに包まれ、すぐ先の北峰にも行かずここでUターンした。

▲八ヶ岳。左の三角錐は主峰の赤岳。その右は阿弥陀岳だ。
北峰へはわずか200メートルほどだが、途中は風の通り道なのか思わずよろけてしまう程の西風が吹き付けていた。

▲向こうに北峰。
10:25 北峰着。幾分強い風が北から吹きつけていた。
ここも素晴らしい眺め。北側にも展望が開ける。

▲蓼科山と北ア

▲槍穂アップで

▲後立山アップで

▲北に浅間山

着いた時には2,3人の登山者だったのに、次から次へと人がやってきて賑やかになってきた。
大展望を目前に去りがたくザックを背負ったままうろうろ。結局30分ほどもいただろうか。
■その2へ続く■
■コースタイム■
9:15山頂駅―9:25坪庭―9:55北横岳ヒュッテ10:05―
10:20北横岳(南峰)―10:25北峰10:50―11:20坪庭―
11:30縞枯山荘11:45―11:55雨池峠―12:20縞枯山頂―
12:35展望台13:40―14:15雨池峠―14:20縞枯山荘14:45―
15:05山頂駅
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