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・・とすると、やっぱり瑞牆山(みずがきやま)と金峰山(きんぷさん)ですよね。
どちらも、深田百名山に挙げられている。
・・・
ちょっと話は長くなるんですけど、
丁度10年前、数年のブランクを経て山歩きを再開、独りで白馬方面をウロウロした時、
南小谷の駅で、たまたま言葉を交わした方、甲府の方だったんですが、
その方から、金峰山の話を聞いたんです。
何でも、秩父のこの山、大峰と深いつながりがあるとか。
大峰から蔵王権現を分祀し、古くから修験道の山として賑わっているという。
つまり、大峰の
子分のような山?大峰は、ま、言ってみれば全国の修験道の山の
親分 みたいなものだとか。
瑞牆山も修験道の山らしい。
名前は聞いたことがあっても今までほとんど関心のなかったこの山、
途端に何となく身近なものに感じられるようになった。
その1,2年後?『我が道を行く』(休止中)のwolfgangさんが登られ、
あれ?関西からでも(夜に走って)行けるんや~
と、一層身近に感じられるようになった山。
・・・・
で、今回の初秩父となりました。
瑞牆山、金峰山を一日で。
で、後一日は、八ヶ岳の
ツクモグサを杣添尾根辺りから日帰りで!(* ̄ー ̄)"b
・・なんて、控えめなワタクシに似合わず? 貪欲なプランを練っていたんですが、
無理無理無理!!・・・
絶~ったい無理!!!前夜発で、登山口まで7~8時間、到着は2時か3時ごろになるだろう。
2,3時間の仮眠でのロングコースなんて、
こんな
お年頃のオジオバにはキツ過ぎる・・(どんなお年頃なんや・・(^▽^;)>゛・・)
で、ま~ったりと(それも、楽々コースでの)秩父となりました。
では、一日目の瑞牆山を。
■行き先■ 瑞牆山(秩父山塊:山梨)2230m
■山行日■ 2013年6月22日(土) 曇り
■コース■ 瑞牆山荘よりピストン
瑞牆山荘P6:15==富士見平小屋6:50~7:00==天鳥川7:20==山頂8:45~9:35==富士見平小屋11:00~11:10==瑞牆山荘P11:35
午後8時、雨の中、自宅出発。
中央高速に入ると、雨は止んでいるものの湿った空気。
相方にも休んでもらわないといけないので、運転を交代する。
諏訪を過ぎた辺りから霧の中の走行となった。
須玉ICを下り、ナビの指示に従って霧雨の中を
増冨ラジウムラインへ。
シーズン中の土日は韮崎から瑞牆山荘までバスも運行している道は、
増富ラジウム温泉を過ぎてからも、遊歩道のような整備された道だった。
深夜2時半、瑞牆山荘到着。
山荘から100メートル程先が県営の無料駐車場。
駐車車両5、6台。
とりあえず寝る。
お天気が気になったけれど、もしも雨でも登る!!と決めている。
・・・
この広い駐車場、ここがホントに満車になるん?
相方はかなり疑っていたけれど、果たして、5時過ぎに起きると半分くらいが埋まっていた。
(で、お昼に下山してみると、駐車場に入りきれない車が路肩にずら~~と連なっていた。)
*瑞牆山荘の横にトイレあり 県営駐車場:無料
6:15 駐車場出発
地面はまだ濡れていたけれど、雨は上がっていた。

駐車場から登山道へダイレクトに抜けれるけれど、
いったん山荘まで戻りトイレの後出発だ。

この標識では、瑞牆山頂まで2時間50分ほど。
ここから富士見平を経て、瑞牆山、金峰山の二座のピストンで9時間余りの行程。
も少し元気ならば、欲張りたいところだけれど、無理!(>_<;)

とりあえず熊鈴を付けて行く。
富士見平小屋までは、針葉樹林の中緩やかな登り。
森の中の散策路といった広々とした道だった。
途中林道を横切り、しばらく登ると・・

木の間隠れに見上げる高さに山頂が見えてきた。
右に10分も行けば落葉松林の中に富士見平小屋だった。

小屋の前に数張りのテント。
ここにテン泊して、両山ピストンの人も多いらしい。
落葉松林を透かして朝日もさし始めている。
小屋の玄関前からは ↓富士山が!

しばし休憩の後、7:00出発。

木立の隙間から瑞牆山山頂部の岩山をちらちらと仰ぎながら、
飯盛山の山腹をだらだらと巻き、
少し下ると天鳥(あまどり)川だった。

小さな川を石伝いに渡り、
すぐ先の広場の向こうを見ると、二つに割れた大きな岩。

あ~、これが、桃太郎岩・・ね・・
まんま・・やん・・《;~Д~》
さあ、ここからがいよいよ山頂への本格的な登りだ。

岩岩のルートを四輪駆動で登る。

塩分もチャージ。

振り向くと、山頂に雲を頂いた富士山がすっくと横たわっていた。

更に登る登る。

と、目の前に尖がった巨大な岩。

どうやらこれが、大ヤスリ岩らしい。
で、更に登る。

見上げる高さの大ヤスリ岩が目の高さになり、次第に下になる。


ひょいと体を持ち上げた拍子に目に飛び込んできた一輪の花。
イワザクラだった。

後にも先にも見かけたのはこれ一輪だけ。
天鳥川から1時間20分ほど、林の中に黒森コースの分岐があり、

名残のシャクナゲの中を一登り。


シャクナゲのトンネルから抜け出すと、ふいに山頂に飛び出した。
8:45 瑞牆山山頂

大きな一枚岩の山頂。
天が抜けたかのような爽快な展望だった。

お~!!八ヶ岳!!
やっぱり、すぐ側なんや~・・(当たり前・・)

で、その左に、南アルプス!!
あ~まだあんなに雪がある・・
で、その左、富士山!

山頂の雲が笠雲に変わって(それも二重の)、また一段と凛々しい!
で、その左、
中央に尖がって見えるのが、明日登る予定の金峰山です。

尖がりは、山頂部の五丈石。
足元を覗くと・・

90度にストンと切れ落ちている。
先ほどの大ヤスリ岩が下に見える。

素晴らしい展望にしばし声もなく佇む。
八ヶ岳、南アの稜線を覆う雲はなかなか晴れてはくれなかったけれど・・。

あ~、この爽快感・
どう表現すればええのかしらん・・?
とりあえず、手を挙げてみたりする (^▽^;)>゛
着いた時には無人だった山頂、
一人増え、二人増え、どんどん登山者が到着、賑わってきた。

時折ガスが押し寄せてきて展望を隠す。
八ヶ岳や南アの稜線も姿を現しそうにない。
急ぐ必要もないので、ここでのんびり心行くまで時を過ごしてもよかったのだけれど、
50分余りで山頂を後にした。
9:35 下山開始
さあ、これから登山者の登ってくること!!
もう、道を譲るのに大変!!
山頂はいったいどんな騒ぎになっているのやら・・? ( ̄~ ̄;)

大ヤスリ岩の下から人声がするので、ロープの先を覗いてみると、
クライミングしている人の姿が見えた。
富士見平小屋でお昼にしようか迷ったけれど、
途中、何やかや休憩の度に行動食を食べすぎてお腹が空いていない。
11:35 駐車場着
結局、駐車場まで下りてきて、車の傍でのんびりお昼ご飯にした。
暑くもなく寒くもなく、木陰を通り抜ける風が心地良かった。

あ、駐車場は ↓こんな風に満タン。
路肩にまで溢れていました。
増冨の湯 でのんびり汗を流しお湯から上がると、
バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。
「早めに下りてよかったよね~・・」
でも、今頃山頂の人たちは・・。
まだ山路を歩いているだろうたくさんの登山者たちに少しばかり思いを残しながら、
金峰山の登山口 大弛(おおだるみ)峠に向かったのだった。
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