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相手が山と無縁だったり、山初心者だったり、富士山に登るために近郊の山でトレーニングしています!
だとか、その憧れの富士山にやっと登ってきました、なんて人もいてたりして、
そういう時、必ず言われるのが、
「富士山なんて、もう、何回も登ってはるんでしょうね~?」と言う言葉だ。
学生時代から山を歩き始めて、子育て真っ最中は年にほんの数日と言う時もあったけれど、
曲がりなりにも山を歩き続けている。
けれど、実は、富士山には登ったことはない。
「登ったことありませんねん」と答えると、たいていの場合相手は困惑した表情を浮かべる。
富士山にも登ってないなんて、きっと初心者なんやね~・・
悪いこと聞いてしもたかしらん・・・。
相手の顔に浮かぶ労りというのか同情と言うのか、時には、
「なんや、富士山にも登ってないのんか・・」という落胆?失望?だったり・・・(⌒~⌒;)
山歩きをしている人で、富士山に登ったことのない人ならば、同じような経験をしたことは二度や三度ではないだろうと思う。
富士山に登っていない理由はただ一つ、
特に登りたいと思わなかったから。
そこそこ山を歩いてる人ならば、この一言ですべてが通じる。分かり合える。
てか、山を歩いている人間は「富士山に登ったか」なんて訊かない。

▲奥秩父 甲武信ヶ岳より富士山 6月
・・・・まあ、こんなことが度々あったりして・・・というのが理由というわけではないのだけど、
この数年、一度くらい登っておいてもいいかな?と思うようになった。
あちこちの山の頂で、山頂に雪を頂くあの秀麗な三角錐が見えると、やっぱり嬉しかったりする。
でも、あの夏の喧騒の山に飛び込む勇気はない。
(あ、でも、これは「山登り」ではなくて「おまつり」だと思えばそれはそれで楽しめるかもしれないけれど・・・)
「5月の残雪の時期が狙い目」数年前、南ア縦走の時に出遭った方からそんな話を聞き、じゃあ登るならその時期にと思ったけれど、いつの間にか忘れてしまっていた。
いや、忘れていたというわけではないけれど・・・
先週白山を歩いてきたのだけど、その時たまたま出遭い言葉を交わした方のブログを下山後見る機会があった。
生き生きした山行レポに思わず惹きこまれて、過去に遡ってついつい読んでしまった。
で、今年5月、残雪期の富士山に登っているレポ発見。
あ~忘れていた・・・残雪期の富士山・・・
今年こそ登ろうと思っていたのに・・・・(×_×;)
いや、本気で登ろうと思っていたのなら、ちゃんと情報収集もするけど、
何となく?漠然と?思っていただけなので、忘れていた・・
いや、忘れていたというわけではないけれど・・・
でもね、今でだって、たま~に遠出するのに、どれだけ苦労しているか・・・
もちろん車中泊だけど、高い高速代にガソリン代の捻出、
より何より、家を空けることでどれだけ家族に気兼ねしているか・・・(×_×;)
(気兼ねしている割には、普段シュフ業メッチャ手抜き・・いや、普段手抜きしているから、家を空ける時気兼ねする・・)
・・なんてことで、いろんなことをやりくりして、やっと出かけられる山だもの、
本当に自分が登りたい山にしたいよ。
いや、残雪期の富士山にも登ってみたい気持ちはあることはあるけど・・・
まあそんなことで、いつか、優先順位のトップに来た時、3776メートルの頂に立ち
「四方の山を見下ろして」いるかもしれません。
遥かなり富士山。

▲富士山信号機ごしに富士山(河口町より) 1月

▲河口湖畔より富士山 1月
冬富士の北斜面は、ぞくぞくするほどカッコ良かった

▲奥秩父 瑞牆山からの富士山 6月
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