ルネオバの なんだかねぇ・・

山歩きの簡単レポなど・・・

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槍穂縦走3日目② 

2013/08/27
Tue. 14:47

3日目続きです。

さて、ここがA沢のコル。(7:50)
2013_0727_074620-DSC08930.jpg

A沢のコルを過ぎ、3,40メートル登った所だった。
突然、ゴロゴロゴロ・・・と遠くから雷鳴。









え?雷?
思うと同時に、三人とも身を伏せていた。
岩陰に身を寄せるようにして地面に這いつくばる。

次の瞬間、バラバラバラ・・と叩き付けるように小さな白い粒が降ってきた。
だった。


雷鳴は続く。が、すぐ近くではない。
稲光がして雷鳴まで3,4秒ぐらい・・ってことは・・雷雲までの距離は・・・

目の前の岩と地面に当たり弾き返され窪みに溜まっていく白い粒を見ながら、めまぐるしくいろんなことを考えた。
意外に冷静だった。

コルまで駆け下った方が賢明?
いや、ここでじっとしている方が安全かも・・
近づいてきたらどうする・・?
(いや、これは考えないでおこう・・考えても仕方ないし・・)

あ、とりあえず、手足の指先だけは動かさないと・・
このまま続くと体温低下、なんてことも考えられるし・・

三人とも一言も言葉はなかった。
ただ時折そっと顔を上げ目が合うと小さく目配せ。
激しい雹に打たれながらじっと身を伏せ岩陰にうずくまっていた。


しばらくして、
「・・レスキューシート出しましょうか?」とジオンさん。
いや、もうちょっと様子見てから・・

何度も稲光と雷鳴は続いたけれど、それ以上近づくこともなく
降り出した時と同じく突然ピタッと雹が止んだ。
助かった・・。
ほんの10分ほどの出来事だった。
2,30分は続くかも・・なんて覚悟したけれど・・。



そっと顔を上げると・・

あーー!!
見えてる・・!!

周りのガスがスッと消えて目の前に三角錐の岩山が姿を現していた。
長谷川ピークだった。
あんなところを歩いてたんや・・

2013_0727_080311-DSC08933.jpg
(鋸の歯のような岩稜を行く人影が分かりますか?)

息を呑むような眺めだった。
自分たちが先ほどまで辿ってきたルートが、手に取るようにはっきりと見えた。

2013_0727_080308-DSC08932.jpg

でっかい南岳。
右上の飛び出したところは、南岳小屋の側の獅子鼻だ。
あそこから岩岩の稜線を辿ってきたのか・・。


↓長谷川ピーク ちょっとアップで

2013_0727_080311-DSC08933c2.jpg

先ほどの雷雨、何一つ身を隠すもののないあの稜線で、
あの人たちは生きた心地がしなかっただろう・・。


後を振り返り振り返り、北穂に向かって岩場を登って行く。

2013_0727_080613-DSC08937.jpg

次の難関は飛騨泣き。

2013_0727_081059-DSC08938-9-2.jpg
長谷川ピークの後、西鎌尾根辺りは日も射しはじめている。
長谷川ピークが次第に下になっていく。
後続の登山者が列をなしてやってくるのが見えた。

この後またしてもガスに包まれキレットは見えなくなってしまった。


この辺りから飛騨泣きに入っていくのだろうか。
先の岩場を先行の三人がビレイしながら登っていく。
2013_0727_082508-DSC08947.jpg
少し手前の安全地帯で時間待ち。

・・の間に、先のルートを目で追う。

右側は滝谷の垂直の岩場。
あの丸印の先のルートはどうなっているの・・?

2013_0727_082625-DSC08948-9.jpg

どうやらトップの男性の後ろの黒い岩を左に回り込んでいくようだった。
それにしても、何というところに自分は今いるのだろう・・。


2013_0727_083139-DSC08950.jpg
その先もステップ、鎖を頼りの登りが続く。


2013_0727_083317-DSC08951.jpg
この先でも先行の三人がストップをかけ、しばらく時間待ち。


その先で三人が先を譲って下さり先行させてもらう。
もうひとしきり登りが続いて信州側に出る。
どうやら飛騨泣きは通過したようだった。


下を見るとガスが切れ、明るく日も射しはじめている。
写真右端に小さな池が見えてくる。

2013_0727_084205-DSC08952.jpg

「池が見えますよね~」とジオンさん。

「何でしょうね・・あの小汚い池は・・?」
なんて、トンチンカンなことを言ってたけれど、しばらくしてやっと
あれがかの有名な 北穂の池 だということに気が付く。
ホントにとんまなワタシ・・ (;´_`)

北穂の池 アップで。
2013_0727_084212-DSC08953.jpg

そうなのだ、そこはもう北穂なのだ。
山頂に向けて最後の急斜面を登っているのだ。

2013_0727_084953-DSC08954.jpg
展望台・・らしいですが、ガスでな~んにも見えません。

2013_0727_085632-DSC08957.jpg
最後の登り。
相変わらず鎖、梯子。
もうすぐそこの筈なのに・・あと一息が長い・・ (>_<;)

2013_0727_085705-DSC08958.jpg

ガスの中に、テラスが・・
2013_0727_091627-DSC08960.jpg

あーー・・見えた・・

IMGP8936.jpg

着いた・・
やっと繋がった・・

2013_0727_091926-DSC08963.jpg


9:20 北穂高小屋

・・・

予定では今日は更に涸沢岳を越えて穂高岳山荘まで。
時間はまだ9時過ぎ。
十分に時間の余裕はある。

どうする?
行く?
それとも、ここでのんびり3000メートルを味わう?

・・・

この北穂高小屋、皆さんご存知の通り北穂山頂の直下にある。
下と言うより、山頂まで階段を30段ほど登るだけ。
こんな厳しい3000メートルの岩峰の頂にしがみつくように建っているのだ。
そのロケーションと心のこもったもてなしで、その昔から人気の山小屋だった。
今一度この小屋に泊まってみたい。

何より何より、ここから大キレットを隔てた槍の眺めと言ったら
完璧!!という以外何物でもない。

2008-8-6-9-hodaka 135
▲2008年8月7日撮影

そして、今日その大キレットを越えてきたのだ。
明日はお天気は回復するという。
キレットを隔てての槍が見えるかもしれない。
上手くいけばご来光も・・。


それともう一つ理由があった。
事前に穂高岳山荘に確かめると、この日団体の予約がかなり入っていて、もしかしたらシーズン最高の混雑かもしれなと言われていたのだ。
激混みの小屋は避けたい。
それに、明日天気さえ良ければ、ちょっとキツイけれど穂高を越えて岳沢下山も無理ではない。

なんてことで、二人に提案。北穂小屋宿泊が決まった\(⌒O⌒)/

え!?たった3時間歩いただけで?
ここに泊まるの?
何ちゅう軟弱な!

なんてお思いのあなた、何とでも言ってちょうだい!(^з^)~♪


・・・

先ずは早めの昼食。そしてテラスでのんびりし山頂へ。


2013_0727_120954-DSC08973c.jpg
12時過ぎ、まだまだ下から登ってくる。

2013_0727_121315-DSC08974.jpg
テラスから前穂北尾根と涸沢。
涸沢ヒュッテの赤い屋根が見えるのが分かりますか?

2013_0727_121357-DSC08976.jpg
屏風の頭と手前の岩尾根は北穂高東稜。


2013-7-27-co4.jpg
北穂山頂にて

2013_0727_121815-DSC08979c.jpg
ガス巻く滝谷。
数多くのクライマーの命を呑みこんだ垂直の岩場だ。
左端に小さく人影が見えるのが分かりますか?山の大きさが分かりますよね。
涸沢岳と涸沢の分岐付近です。

2013_0727_121641-DSC08977.jpg
槍ヶ岳方面は・・やっぱりガスに包まれて見えませんでした。


この後も次々に登山者が到着、そして出発していく。
それを横目に、プチ宴会!

2013-7-27-co3.jpg
ぷは~・・生ビールの美味しいこと!
あ、いえ、ワタクシ山では(山でも?)基本的にはオサケは頂かないのですが
今日は特別!(今日も? (^▽^;)>゛・・)


部屋は5人部屋の個室を3人で。
夕食も美味しかった!
2013_0727_173912-DSC08994cc.jpg
有名な夕食、豚の生姜焼き。
添えられた人参のグラッセは、丁寧に面取りされています。

2013_0727_174105-DSC08995c.jpg
食器には小屋のシンボルマーク、イワツメクサが


さあ、明日は最終日。
予報では「曇りか霧一時雨」とおもわしくないのですが・・。
キレットを隔てた槍は見えるでしょうか?ご来光は?

え・・?
ジオンさんレポでもう知ってる・・って?

・・・・(; ̄_ ̄)=3


槍穂縦走4日目に続く 








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コメント

Re: 槍穂縦走3日目②

雨にも負けずに果敢に挑戦すごい~!!
昨年南岳からキレットを目指しましたが目覚めれば
雨・・・・に泣く泣く引き返しました

北穂に泊まる たった3時間歩いただけでも
その価値はありかと思います
私もその北穂に泊まって生姜焼き定食とテラスでコーヒーを
飲んでみたいです

黒部源流の山行も合わせてまた読ませてもらいました
お盆に新穂高から入りましたが快晴の日々でした
歩いた道 を懐かしく拝見しました
ルネさんはやっぱり凄いお方です

まっちゃん #- | URL | 2013/08/27 20:48 * edit *

Re: Re: 槍穂縦走3日目②

> まっちゃん

> 昨年南岳からキレットを目指しましたが目覚めれば
> 雨・・・・に泣く泣く引き返しました

でしたね~覚えています!
南岳まで辿り着きながら引き返す・・ホントに残念でしたね。
でも、それは勇気ある選択だったと思います。

私たちも雨が止み風がなかったから出発しましたが、それで万が一のことがあれば
「無謀」との批判は免れなかったかもしれません。
皆が行くから、大丈夫だと思ったから、では通用しないでしょうね。
その時その時の状況でどう判断するか、難しいところですよね。

あ、北穂小屋、やっぱりよかったですよ!
まっちゃんも大キレットリベンジの時は、生姜焼きとコーヒーを!ъ(^ー^)

それと、黒部源流レポ再読してくださったとのこと。ありがとう!
ね、こんなレポでも、もう一回読めると嬉しいでしょ!
だからね、まっちゃん、サイト復活してください!
以前のレポが読みたーーい!! (>Д<)

ルネオバ #- | URL | 2013/08/27 23:07 * edit *

北穂小屋

ここだけの話、、、
ルネさん3杯、、でしたよ。(^-^)V

雷でルネさんは黒部、
私は昨年の槍を思い出してました

低体温症に、、なったら、、と
すぐに止んでラッキーでしたが、、
これから、、濡れた飛騨泣き、、行くんですか~と思いました。
戻るのも大変だし、、行くしかない、、でしたね。

北穂小屋はルネさんが予約しておいてくださってよかった
素敵な山小屋でした。m(_ _)m

ジオン #- | URL | 2013/08/28 21:54 * edit *

Re: 北穂小屋

> ジオンさん

あの雷雨には驚きましたよね・・
でも、ま、すぐに止んでくれたしあれ以上近づくこともなくてホントにラッキーでした!
長谷川ピークを歩いてた人たちなんて、もっと怖かったでしょうね・・ぶるぶる・・

> ルネさん3杯、、でしたよ。(^-^)V

え?
記憶が・・・(; ̄_ ̄)=3

ルネオバ #- | URL | 2013/08/29 00:25 * edit *

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