ルネオバの なんだかねぇ・・

山歩きの簡単レポなど・・・

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その2 

2015/12/13
Sun. 15:01

2015_1206_055733-DSC05661.jpg

目を覚ますとまだ夜の11時だった。
奥駈稜線ではかなり強い風が吹いているのか、山が呻き声を上げていた。
新たに到着した車はない。
見上げると、梢の上にオリオン。




またうとうとまどろみ、トンネルからの車の音に飛び起きたのが深夜1時。
そのエンジン音と駐車場に入ってきた車のヘッドライトが何と頼もしく思えたことか。

やって来たのは若い男女のペア。
こんな深夜に?こんな所で?暗闇からいきなりオバチャンが・・なんて・・驚かれるやろな・・とは思ったけれど勇気を振り絞り車から出る。

訊くと彼らも山頂でのご来光が目当て。未明3時に出発するという。
厚かましいとは思ったけれど、同行させていただくことをお願いした。


あぁ・・・これで・・もしかしたら・・・ピンクの八経が観られるかもしれない・・・



・・・・・・

そんなわけで、結局3時半、真っ暗闇の中ヘッ電で出発。
いつの間にか空は雲に覆われ、夜あんなに瞬いていた星は消えていた。


けれど・・・は・・・速い・・・・。
若い二人の足の軽やかなこと・・。
ゼーゼー息を切らしながら必死で付いていく。
暗闇の中にひょいと道標が浮かび上がったと思うと、奥駈出合だった。


2015-12-06-co5.jpg



けれど・・このままでは置いていかれる・・・。

「私のことは気にしないでください。
勝手について行きますので・・」
前もってそう言っていたものの、置いていかれるわけにはいかない。

出合で衣類調整のために立ち止った二人に
「先に歩いて貯金します」と先行させてもらった。

・・・・・

ここから独りの世界になった。


周囲を取り巻くのは闇だけ。
ヘッドランプに照らされたそこだけが白く浮かび上がる。
山ラジオも取り出し、ボリュームを上げる。


2015_1206_055713-DSC05660.jpg 


幾度となく歩いたルート。
雪は先週よりかなり少ないけれど、所々吹き溜まり以外、トレースははっきり。
それに、一週間前はノー・トレースの新雪にいつになく慎重にルートを見極めながら歩いた。迷いはなかった。

闇に浮かび上がる小さなコブも、木々の佇まいも見覚えがあった。愛着さえ感じた。

時々振り返り、闇の中に目を凝らしてみるけれど、二人のヘッドランプは見えない。
あ、見えた・・と思ったのは、霧氷に反射した自分のヘッ電の灯りだった。

でも、きっと二人は付いてきているはず。
それに、弥山小屋には誰かがいてる。


北から吹きつける風が梢を揺らす音。
その梢からサラサラと雪が舞い散る音。


「・・〇〇県の〇〇さんからのお便りです・・」
ラジオの声に耳を傾ける。
流れる音楽に、耳を澄ませてみる。

一歩ずつ、一歩ずつ・・。


2015_1206_055733-DSC05661.jpg


聖宝八丁の登りの途中から、暗い空にぼんやり下弦の三日月が浮かび上がる。
その空に浮かぶ小さな月が見守ってくれている気がした。

弥山小屋が近くなった辺り、振り返ると、東の山際がほんの少し赤みを帯び初めていた。





6:10~7:40 弥山小屋

そんなわけで、結局独りのまま、まだ夜の明けやらぬ6時過ぎ弥山冬季小屋に到着したのです。
小屋には別ルートでも入山されたのか、宿泊の方が何人か。既に起きて身支度の方も。
6時50分の日の出まで暫し休憩。

昼間でも真っ暗で陰気な冬季小屋ですが、
この小屋がこれほど有り難いと思ったことはありませんでした。



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▲国見八方覗(テント場)


後から到着したお二人と、小屋泊まりの方と一緒に国見八方覗でご来光。
けれど、日の出の時間をとっくに過ぎても、
雲間から太陽が姿を見せることはありませんでした。


2015_1206_065110-DSC05669b.jpg
▲国見八方覗から東を見下ろす


でも・・でも・・・
この季節・・この時間・・ここでいられることだけで、もう十分でした。


2015_1206_070014-DSC05678.jpg



八経も残念ながら、どよよ~~ん・・・

2015_1206_063940-DSC05663.jpg


朝日にピンクに染まることもなく、結局この日一日、高い雲が空を覆っていたのでした。


2015-12-06-co2.jpg


弥山小屋に到着してから、結局1時間半もウロウロ。
空を覆う厚い雲はそう簡単には晴れそうになかったのですが、八経ケ岳へ。

・・・・・・・


2015_1206_071154-DSC05685.jpg
▲弥山神社裏から・・大普賢の雲が上がっていく



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▲弥山から八経へ


8:05 八経ケ岳

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▲八経ケ岳山頂


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▲八経ケ岳から南に連なる大峰主稜線
霧氷に覆われた釈迦ケ岳が、驚くほど近くに見えました。



2015_1206_080756-DSC05702.jpg
▲すぐ側に明星ヶ岳

先週行けなかった明星ヶ岳へ足を延ばしてみることに。


2015_1206_082146-DSC05708.jpg


20分ほどで明星ヶ岳。
4年ぶりの山頂です。


8:25 明星ヶ岳

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新しい山名板。
その足元のお地蔵さまも以前はありませんでした。



2015_1206_082945-DSC05712t.jpg

釈迦が一層近く見えます。
そして・・・斜面を少し下りて覗き込んでみると・・
やっぱり、思った通り・・・見えました。


枯草の斜面に薄っすら雪が積もっています。
神仙平・・。

神仙平の上の方がチラッと見えているのです。


ほんの一月ちょっと前の秋の終わり、
明るい枯草の斜面で風に吹かれていたというのに・・。
でも、もう遠い昔のことのような気がします。


2015_1206_082945-DSC05712c.jpg


もう冬。

これから始まる季節、ここから連なる奥駈稜線も、
そしてそれに抱かれたあの神仙平も、深い雪に閉ざされるのでしょう。
もう私など立ち入ることもできない世界。

その季節の入り口に立ち、こうして懐かしい斜面を見下ろしていられることが感慨深かった・・。



2015_1206_083319-DSC05718.jpg
▲霧氷の向こうに大台ケ原




2015_1206_083259-DSC05717.jpg
▲遠く熊野灘


・・・・・・・



2015_1206_083924-DSC05723.jpg
▲八経に戻る途中で、青空が覗く



2015_1206_085620-DSC05728.jpg


9:00~9:20 八経ケ岳


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▲八経ケ岳から弥山、向こうに大普賢岳

八経に戻って暫くすると、一人二人と登山者がやってきました。
弥山小屋へも次々にすれ違います。




9:50~10:35  弥山小屋


2015-12-06-co4.jpg


小屋で食事の間にも、そして下山途中にも次から次へとやってくる人たち。
山はいつもの賑わいを取り戻していました。



2015_1206_104250-DSC05758.jpg




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12:25 行者還トンネル西口



・・・・・・

今回、突き動かされるようにして独りナイトハイクなどしてしまいましたが、
これからもう、こんなことは しません。





■山行日■ 2015年12月6日(日) 高曇り
■行き先■ (大峰山系)弥山・八経ケ岳・明星ヶ岳
■コース■ 行者還トンネル西口よりピストン

西口P3:30――4:15奥駈出合――6:10弥山小屋7:40――8:05八経ケ岳――8:25明星ヶ岳――9:00八経ケ岳9:20――9:50弥山小屋10:35――12:25西口P



〇R309冬季閉鎖
 H27年12月14日(月)15:00~H28年4月18日(月)15:00 

〇奈良県道路管理課 『冬季通行止めの実施について』







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コメント

素晴らしい

私がまったりと沖島にハイキングの日に
大峰はこんな素晴らしい樹氷だったんですか、、
素晴らしいですね。(^-^)V

しかし、、最近ハイキングばかりで
冬靴買ったけれど、、冬山に行く気力が、、(;一_一)

ルネさんがうらやましいぃぃぃ~。です

ジオン #.Gac0atE | URL | 2015/12/13 23:52 * edit *

Re: その2

独りナイトハイクお疲れ様です。
素晴らしい大峰の景色を見せていただきおおきにです。
しかし、ルネさんの体力・行動力はホンマに凄いですね!
ブクブク太った自分が情けなくなります。反省して食べるぞ~イヤ痩せるどー!

たかっさん #- | URL | 2015/12/14 07:50 * edit *

Re: 素晴らしい

> ジオンさん

あ~、独り寂しく車の中で吞んでいた時間、
みんなでワイワイ 盛り上がっていたんですね~・・・(T~T)
妖しく?怪しく?クネクネのフラ、意表を突いたお尻文字にやんや喝采の動画を拝見、
あ~・・私もそちらにすればよかった・・・なんて、少しばかり・・

今日からR309が冬季閉鎖。
弥山、八経は遠くなります。

> 冬靴買ったけれど、、冬山に行く気力が、、(;一_一)

いえいえ、ピッカピカのスポルティバ!
冬はまだ始まったばかりですんで、しっかり活躍させてやってくださいねъ(^ー^)
コメントありがとう!

ルネオバ #- | URL | 2015/12/14 10:32 * edit *

Re: その2

二週続きの八経ヶ岳、なんともタフなルネさん、敬服します。
凄いとは老人が若い人に言う言葉ではないので言いません。
何年か前の12月、トンネル口に夜到着、真っ暗な中車一つない風が吹きまくる所で車中泊、朝管理人が来て昨夜からですかと言われとっさに、これは2日分の駐車代を請求されると思い「いや今来たところです」と嘘を言ったことが思い浮かべます。窓に遮光パネル頭張っているのに。
来年は12月の夜明け前八経ヶ岳目指して登るぞ。

紀州のカモシカ #- | URL | 2015/12/14 17:11 * edit *

Re: その2

タフですね~
独り夜道を・・(>_<) 夏の大峯ですが良く歩きました。
モルゲンロート残念でした!見られないからまたチャレンジ!しかしうっすらと茜色の空!モノクロの世界に刺す光ですね~とても其処だけ暖かさを・・・
何時も有難う御座います!感謝・・・

ハゲ太郎 #- | URL | 2015/12/14 20:40 * edit *

Re: Re: その2

> たかっさん

今回は「もう後がない!」なんて感じで突っ走ってしまいましたけど、
もうこれからは、こんなことはしません。・・・多分・・ ( ̄∇ ̄;)
体力の衰えは年々痛感するところですけど、
今の自分に見合った山の歩き方を探っていこうと思っています。

> 反省して食べるぞ~イヤ痩せるどー!

お相伴に預かりますよ~!!食べる方、ね!!(^з^)~♪

ルネオバ #- | URL | 2015/12/14 23:25 * edit *

Re: Re: その2

> カモシカさん

行ってきましたよ!二週続けて!!
来年の今頃、果たして山を歩けているかしらん・・なんて思うと、
「いつ行くの?
今でしょ!」なんてことで・・・古っ! ( ̄~ ̄;)

一日1000円はお高いですよね~
でも、仮設ながらトイレもできたし、仕方ないかな?

> 来年は12月の夜明け前八経ヶ岳目指して登るぞ。

あ、くれぐれも無理をなさらないでくださいね。
夜の山は、やっぱり怖かったです(>_<;)
次、行くとすれば、やっぱり山中泊?かな?

ルネオバ #- | URL | 2015/12/14 23:46 * edit *

Re: Re: その2

> ハゲちゃん

> タフですね~

ないない!!
後から二人が付いてきてるはず、
上には誰かがいてるはず、
それが無かったら歩けなかったと思います(>_<;)
もう、こんな恐ろしいこと、決してしません!

でも、夜明け、夕暮れの時間って特別ですよね・・


また山歩きの時間、出来ますように~祈ってます!

ルネオバ #- | URL | 2015/12/15 00:16 * edit *

バージョンアップしてますね

ルネさん

お久しぶりです
大活躍ですね〜〜大峰ナイトハイクとは凄過ぎます(~_~;)
やっと山をする気力になった今年に
ルネさんが行かれたレポに刺激を受けて北穂〜奥穂高〜前穂を縦走して来ました
本当に素晴らしいかったです(≧∇≦)

これからも沢山のレポ楽しみにしておりますm(_ _)m
願わくば、いつかオフ会で(^_−)−☆

どろんこ #- | URL | 2015/12/16 10:46 * edit *

Re: バージョンアップしてますね

> どろんこちゃん

うわーー!!お久しぶりーー!
覚えてくださってたのねーー!!

> 大活躍ですね〜〜大峰ナイトハイクとは凄過ぎます(~_~;)

いやいやいや、ほ~んと、歳を考えろ!!ってことですよね・・・ (^^ゞ
いや、ほんと、正直言うと・・
メッチャコワかったです《;~Д~》
もう、これからはこんな無茶しません・・ (^▽^;)>゛

> ルネさんが行かれたレポに刺激を受けて北穂〜奥穂高〜前穂を縦走して来ました

いや、刺激を受けて・・って・・それで歩けるなんて、凄いです (⌒ー⌒)
また。ご一緒しましょ!\(⌒O⌒)/

ルネオバ #- | URL | 2015/12/17 00:10 * edit *

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