ルネオバの なんだかねぇ・・

山歩きの簡単レポなど・・・

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6月10日、乳白色の霧の中、明神岳から南に台高主稜線を辿りました。
笹ヶ峰から千石山(奥ノ迷岳)へ。

なぜ今までここに足を踏み入れなかったんだろう・・・。
霧の中に浮かび上がる幻想的な森に、酔いしれたひととき。



■行き先■  台高山系
        明神岳:1432m・笹ヶ峰:1367m・千石山:1380,4m
■山行日■  2012年6月10日(日) 霧  単独
■コース■  大又林道終点Pよりピストン

 7:35       大又林道終点P
 9:10~ 9:20 明神平東屋
 9:35~ 9:55 明神岳
10:30~10:35 笹ヶ峰
11:15       千石山(西峰?)
11:25~11:35 千石山(東峰?)
12:05~12:15 笹ヶ峰
12:45       明神岳
13:05~13:45 前山(昼食)
13:55       明神平東屋
14:50       駐車地




台高縦走路明神岳から南、笹ヶ峰から千石山にかけて広がるブナの原生林の美しさ、
今まで何度も山友のレポなどで目にしていた。

今日こそは明神岳を南に・・・
と思うのに、足はいつの間にか桧塚奥峰、ヒキウス平へと向いてしまうのだった。

今日こそは・・・と出かけた山。
東吉野に入ると、朝方まで雨が残っていたようで、路面はまだ濡れていた。
見上げる稜線も雲に覆われている・・。





7:35 大又林道駐車場出発。先着の車3台。


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明神滝を越えると、辺りは霧に包まれる。


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滝の上のつづら折れの道も深い霧の中だった。

今日の予報は曇りのち晴れ。
山の上では朝方雨が残っているかもしれないけれど、昼までには上がるだろう。
霧の中にさっと光が差し込み、しっとりと濡れたブナの森がたちまち眩いばかりの光であふれかえる・・
そんな感動の瞬間を目撃できるかもしれない・・・

そう思いながら、山路を辿る。


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明神平手前、水場に咲くヒメレンゲ。


辿り着いた明神平は深い深い霧の中だった。
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すぐそこにあるあしび山荘さえ見えない。

誰もいないと思った東屋には、単独男性が一人。


聞くと、明神岳を目指して登ってきたものの、
この深い霧の中、どちらに方向をとればいいのか見当もつかず躊躇してるのだとか・・。

「あ、明神岳、私も行きますんで、ご一緒しましょか?」


・・ってなことで、その方と明神岳への道を辿る。

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三ツ塚の分岐も深い霧の中。


左折。
明神岳への稜線を辿る。


何やかや話しているうちに、明神岳。

「ここが・・?」
単なる尾根の通過点としか見えない山頂に、あっけにとられる単独さん。

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明神岳でしばし話に花が咲く。
私と同い年だというこの方、生まれはこの台高山系の山懐に抱かれた奥深い地、
それこそ台高の稜線から駆け下った方が早いような奥まったところだと言う。

生家は残っているものの集落は廃村となり、年に数度空き家になった我が家に風を通しに帰るのだとか。

おもむろに携帯の画像を見せてくださった。
生まれ育った生家から彼方に見える稜線。
日々その稜線を仰ぎながら小学時代までそこで暮らしたのだとか。

そして、今度はその稜線から生家のある集落を見下ろしてみたい・・
そんな想いで昨年から独り山歩きを始められたらしい。

「多分、千石山辺り・・だと思うんですけど・・・。
夢は、テントを買ってこの台高の稜線を歩きたいんです。
そのどこからか、きっと(生家が)見える所があると思うんですけどね・・。」

しみじみその話を聞かせていただき、思わず私も遠い遠い昔のこと・・
多分、山を歩く原点となったであろう子どもの頃の話などしてしまう。
つい先ほどお会いしたばかりの方なのに・・ (⌒~⌒;)


その夢、叶うといいですね!


午後から所用があるとのことで下山されるその方と別れ、独り台高主稜線を南に。

10メートルも歩けば桧塚との分岐だ。
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ここから先は初めて歩く道。
相変わらず霧は晴れそうにもない。
今日はこの稜線を辿っている先行者はいないだろう。
霧に包まれた森は幻想的だけれど、やはり独りっきりだと思うと何となく心細い。

でも、今日は決めてきたのだ。
絶対ここを歩くと決めて出てきたのだ。


先ずは一つ目のピーク笹ヶ峰を目指す。

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濡れて滑りやすい木の根に注意しながら勢いよく下ると
10分も歩かないうちに尾根が緩やかに広がってきた。

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そこから先に広がる森、その森に心を奪われた。
右も左も見事なブナやミズナラ。
ほとんど下草の生えていない林床に所々、シダが生え始めている。




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乳白色の霧が、その森を一層奥深く幻想的にしている。

しっとりと濡れた空気。
湿り気を帯びた土。
ブナの幹を覆う苔も、たっぷりの水を含み生気に満ちている。

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尾根はますます広がりを見せる。
地図で現在地点を確認しながら、尚も森を歩む。


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梢を揺らして風が通り過ぎると、枝先からポタポタポタ・・と雨の滴が降り注ぐ。
自分の足音、熊鈴の音、風のざわめき・・

緩やかにアップダウンを繰り返しながら、尚も広い尾根を行く。
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笹ヶ峰手前の小ピーク(・・と言っても、ほとんど平坦に近い場所なのだけれど)のミズナラ。
倒れ横たわる幹から、何本もの太い幹が天に向かって生長している。


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シダ。


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霧は晴れそうで晴れない。


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心細さも忘れ、いつの間にかこの森に酔いしれている自分がいた。



広い尾根、迷いそうな所にはこんな標識が。
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いろんな表情で語りかけてくる木々に足を止め、カメラを向け・・。


笹ヶ峰ピーク手前、地面におびただしい落花。シロヤシオだ。
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見上げると枝先に数輪花が残っていた。
見回すと、同じようなシロヤシオがあちこちに。


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その向こうが山頂。


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酔いしれながら緩やかに斜面を歩む。

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明神岳から35分。笹ヶ峰山頂だった。
このたった35分の間に、何度カメラのシャッターを切ったことか・・。
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▲笹ヶ峰山頂


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そこかしこにシロヤシオ。
もう、散り終わっている。


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枝先に僅かに残った数輪。



次のページに⇒つづく








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